鋼の錬金術師/X

君に言えなかったことがある5題/第二章『ごめん〜君に謝りたかったこと〜』
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俺の意図が分からず、混乱しているんだろう。



俺は突然振り返り、言い放った。


「今から二時間、あんたに『時間』をやる。だからちゃんと寝ろ」


敢えて怒ったような口調で言い放つと、俺は大佐の上着を脱がした。


そして、更に混乱する彼に俺は強引にベッドに寝かすと。


靴を脱がし、掛け布団を掛けた。


だが。


「…はがね、」


椅子を取りに行こうと背を向けた瞬間、大佐は俺の手を勢い良く掴むと、ゆっくりと身体を起こした。



「………眠りたくない」

そう呟いて、大佐は下に俯いた。



「…眠りたくないんだよ、鋼の…」




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