変わりゆくモノ

□新しい生活
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『シンちゃ〜ん、怪我の具合いは大丈夫?』


『怪我といっても、たいしたことありませんよ。大丈夫!!』



『強いのね。私は最初シンジ君が逃げ出してしまうかと思ってた。だけど、あなたは戦ったわぁ。初めてみる使徒と……
私達の誇りだわ。』


『そんなぁ、照れちゃいますよ。』



『だって見てみなさい。』ミサトさんはそう言うと、病室のカーテンを開けた。すると、窓一面に広がる、夕日に照らされた、街。


『こんなにも綺麗だなんて……』
シンジは呟く。



『自分に自信を持ちなさい。あなたはとても立派なことをしたわ。だってこんなにも綺麗な街をあなたは守ったんだから。』








『あっ、そういえば、シンジ君体調がいいようなら退院できるわよぉ。許可はとったから。それと、家は私と共同生活になるからヨロシクね』




『そうですか………』








『って、え〜〜〜〜。ミサトさんと住むんですか!?』



『そぉよぉ。私はあなたの保護者がわりよん。
大丈夫よ。襲ったりしないからぁ。』



『当たり前ですよ!!』


『しんちゃんイジリがいがあるわぁ。新しい生活楽しくなりそうネェ。』


『よし!そうと決まれば今日は新しい同居人のパーティーネ!着替えて家に帰るわヨン。』








『プシュー』



『さっ、入っていいわよぉ。』


『おっ、お邪魔します。』

『コラコラ、ただいまでしょぉ。今日からここはあなたの家よ。』





シンジは嬉しかった。
自分の帰る場所が、暖かい場所ができたようで嬉しかった。そして、少し照れながら呟いた。










『ただいま!!』






『おかえりなさい』



ミサトは優しく微笑んだ。







新しい生活の第一歩だった。

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