銀魂・原作

□4月バカならぬ…。
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「…は?」

「おまえがそこまで言うならいいだろう」

「…え?」



なに言ってんの?土方くん。

意味わかってる?

俺が土方くんに射れるっつってんだよ?



「でも、まえ男にヤられるぐらいなら切腹するって…」

「確かに他の野郎なら死んでも嫌だが、おまえなら良い。銀時だから良いつってんだ」

「土方くん…」

「俺だって生半可な気持ちで言ってんじゃねぇぞ」





土方くん、嬉しい…。

俺だから…?

俺のこと信用してくれてるんだ。

ただの変態かと思ってたけど俺の言うこともちゃんと聞いてくれるし。

きっと半端な覚悟じゃねぇ。

嬉しい!





けど…。

マジで言ってんの?

え?俺が?


イヤイヤイヤムリムリムリ。

だって俺、男なんて抱いたことねぇし。

どうすればいいの?なんて聞けるわけねぇし。


え、どうしよう。



そうこう考えてる内にも土方くんはソファーから立ち上がり黒い着流しの帯をときながら寝室に向かう。

俺はそれをぼーっと目で追うことしか出来なかった。



「どうした?銀時」

「え?あッ!」

「早く来いよ」

「う、…ああ」



俺が傍に行くと土方くんはバッと着流しを開きたくましい身体を露わにさせる。

俺だってそう変わらないはずなのに、なんでこうも違って見えるんだろう。

身体中が熱くなるのがわかる。


でもこんな鍛え抜かれた身体を俺が抱けって?

そんなんムリ。

いや、勃たないとかじゃなくて。

今だってやべえけど。

ムリだろ?

いや、俺が言ったんだけど…。



それでも土方くんはもう覚悟はしたようで敷きっぱなしの布団に寝転がって極めつけの一言…。



「俺、初めてだから優しくしてくれよ?」



恥ずかしそうに言う土方くんがすごく可愛く見えた。


あ、今ならいけるかも…。

ちょっと触ってみよう。


土方くんの上に跨り、胸をつんと指でつついてみる。

土方くんの身体なんていつも触っているのに上にいると何故か緊張する…。



「…」

「…」

「…」

「え、それだけ?」

「ちがっ…」



俺だって俺だって土方くんに欲情してるはずなのに、

なんで?

出来ない。



「どうした、ヤらないのか?」

「や、やるよ!」

「教えてやろうか?」

「いらねえよバカ」

「ほら、こうしてここに指射れるんだよ」

「やぁーッばか、わかっ…」

「ククッ」



なに笑ってんだよバカヤロー。

ううっ。

くそーッ!

俺だって俺だってやれば出来るんだよーッ!



「う〜」

「銀時?」

「う、ごめっ…できない」

「あぁ」

「俺、好きなのに俺ぇ…」

「あぁ、わかってるよ」







突然泣き出した銀時を抱き寄せふわふわの銀髪を撫でてやる。


そりゃ当然だろ。

銀時は俺が開発した受けたる受けっ子だ。

自分は出来ると思ってても出来るわけねえだろ。

何を企んでんなこと言ったか知らねえが、こいつがあまりにもじらすからいじめちまったじゃねぇか。

おまえだって最初からやるつもりじゃなかったんだろ?

わかってるよ銀時。

もうあんまり焦らすんじゃねぇぞ。
















内心ホッとしてる土方である。





end



あとがき&おまけ


なんとか4月1日までに間に合いましたよ。

だけどエイプリルフールあんまり関係ないような…。



今回は男らしい土方さんを目指してみました。

いつもはヘタレだからたまにはいいでしょう。

変わらない気もするけど(笑)

銀さんは男らしくするつもりだったのに最後は乙女になってしまいました。



いや〜!やっぱりエロギャグは楽しいですね←



最後まで読んでいただきありがとうございます。





おまけあります→

10.4/1

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