銀魂・原作
□一発逆転!
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こいつ等には俺と銀時のことは言っている。
何かと隊士達に人気のある銀時は俺のモノだと、わからせるためにだ。
後でバレて銀時に殴られたが…。
「沖田隊長、副長と旦那ってあんまり恋人っぽくないですよね、一緒にいるとこ見たことないし」
「あぁ?聞こえたぞコラ山崎、オメェ死にたいらしいなぁ」
「ギャアァすみませんー!!」
逃げ回る山崎に制裁を下し、俺は自室に戻るため騒がしい部屋を出た。
チッ…、んなこたぁ俺が一番よく分かってんだよ。
クソッ…、手に入れたと思ってたあの男が手に入らない。
「あっ、副長!」
「…あぁ?」
苛立つ中 声を掛けられ、うるせぇな。と、歩みを止めず声がした方を一瞥し通り過ぎようとしたら。
ふと銀色が目に入った。
え?あれ?
俺は幻覚でも見てるのか?
こんな所にいるはずのない銀時が見える。声が聞こえる。
「いててて、離せッコラ、テメェ!」
「副長!屯所の前でうろついてた不審者を捕まえました!」
「なっ…」
やり遂げた!というような顔をした隊士は銀時を羽交い締めにし、俺の前に突き出した。
銀時の事を知らない2人は最近入隊した新人隊士だった。
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