銀魂・原作
□一発逆転!
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銀時と付き合って1ヵ月 経つが初めのアレ以来、何もない。
甘味を奢ったり。飲みに連れて行ったり。まぁ…そんな所だ。
銀時が俺と2人っきりになりたがらないというのもあるが…。
何かと理由を付けて逃げる。
もう俺は、お前を傷つけたりしねぇのに...。
今は触れる事すら恐れ多くて…。あの時の俺が信じられないぐらいで。
だからもう逃げないで。
俺の傍にいて。
俺のことを祝ってやって下さい!!
「…なんだって?」
「だから、5月5日は俺の誕生日なんだよ」
「ふ〜ん」
「…ふ〜んって、それだけか?」
自分で自分の誕生日の事を言うのは、ちと…いや、かなり抵抗があったが、背に腹は変えられん!
プレゼントは何もいらねぇ。
ただ一言 祝って貰いたいだけだ。
銀時と過ごしたいだけだから。
それなのに、この男は…。
「…んだよ。プレゼント買う金なんてねぇよ。…あっても誰がオメェなんかに買うかよ」
「…ちげぇ。その日は、ただお前と2人だけで過ごしたい」
「やだ!」
「…」
即答かよ?それは酷くねぇか?
…自分で撒いた種だ。
深くは責められないが。
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