銀魂・原作

□1日遅れの
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…惚れ薬?

自分の身に何が起きようとしてるかをまだ理解していない銀時は、





「…おいおい、おめぇ等よ〜、何しに来たワケ?ケンカなら余所でやってくんね?」





鼻をほじりながら言っている銀時の言葉に反応した3人は、今まで取り合ってた小瓶を宙に放り投げてしまう。





「「「あっ!」」」


「…あ…」





宙に舞った小瓶を目で追う4人は それが銀時の上に落ちて行く様をしっかりと見届ける。





バシャッ





「わぷっ」





その液体が顔にかかった瞬間 銀時に警戒心が響き、とっさに顔を手で覆う。

飲んでしまったからだ、その惚れ薬と言っていた液体を…。




 
「旦那、飲みましたね?さっ 早く俺を見てくだせェ!その惚れ薬は最初に見た人を1日好きになるんでさァ」





と、ご丁寧に説明する総悟。





「…え、ちょっと…?冗談…」





顔を隠して慌てる銀時…かわいい!

是非、俺を見…

って、違う!…いやいやだめだ!

俺は んな薬なんかに頼りたくねぇ、自分の力で振り向かせねぇと意味がねぇ。



っ…でも、あいつ等に惚れさせたら銀時が危険だ、何されるかわかったもんじゃねぇ。


桂も当然のように自分の顔を見せようとしてやがるし。

危険だ!



それなら、俺が、


おおお、俺なら正気じゃねぇ銀時に何もしねぇ!





「ぎっ…万事屋!お、俺にしとけ!」


「…何?土方くん?」





手で顔を覆ったまま銀時は俺がいる方を向く、





「万事屋、おめぇは今 最初に見た人間に惚れちまう薬を飲んだんだ」


「う、うん…そう みたいだね」


「薬が切れるまで顔を覆ってる訳にもいかんだろ?危険なコイツ等を見るより俺の方が安全だ!だから俺を見とけ」


「何言ってんでィ!あんたが一番 危険でさァ」


「そ、そうですよ僕が一番安全です、銀さん、僕を見て下さい」


「何言ってるネ!私が一番安全アル、私を見るヨロシ、銀ちゃん」





今まで傍観者だった万事屋の眼鏡とチャイナが言ってきた。





「クククッ…聞いてたぜェ銀時ィ 俺を見ろ」


「いや…拙者を見るでござる、白夜叉…」


「え、その声は、高杉?と、河上万斉?何でここに…」


「なっ!高杉ィィ!?」





思わぬ所で指名手配犯の高杉晋助が表れた。



それ所か、





「…僕を見たまえ銀時くん」


「あ、あの、俺を見て欲しいです、旦那」


「山崎ィっ、おめぇは黙ってろ!…つーか何で、伊東ォォ!?おめっ、生きてたのか?」





山崎はほっといてもいいとして…有り得ない人物が出て来やがった。





「…フン…失礼だな土方くん僕は死んだ覚えはないよ。それより、さあ銀時くん僕に惚れたまえ」


「っ、なぁに言ってやがるっ」


「え?誰?」


伊東(ガーン)


「ぷっ…認識されてねぇじゃねぇか」


「あ、土方くんは見ないからね!」


土方(…ガーン)







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