銀魂・原作

□1日遅れの
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万事屋の玄関前で佇む土方、緊張を隠してチャイムを押した。





ピンポーン…





「はーい!どちら様…。あ、やっぱり土方さんも来たんですか?」

「あ、あぁ…え?も?」

「…まぁいいや、どうぞ銀さんなら中にいますよ」



意味深げな事を言い眼鏡は溜息をついて奥に入って行った。

なんだ…どういう意味だ。まるで俺が来る事を予想してたみたいな言い方は。

…それに、他の誰かも来てるみたいな言い方…。



「ま、まさか!」



嫌な予感がした俺は、万事屋の狭い廊下を駆け出した。



「万事屋っ!」



居間に入ると そこには…。

愛しい銀色がいた…。

見た途端 頬が綻ぶのが解る。



「おぅ土方くん。いらっしゃい」

「…チッ…やっぱり来たんですかィ、土方コノヤロー」

「って…総悟!お前かァァ」

「なんでィ、うるせぇな土方。」



やっぱりコイツも来てやがったか!

チクショー先越されたッ!!

つーか、おまッ…。何で銀時の隣に座ってんだよ!

おい、近寄んなッ。触んじゃねぇ。



「何んでおめぇがここにいやがるんだ?ちょっとこい!」



総悟を銀時から引き剥がして問い掛けると。



「痛ててッ、引っ張るな土方コノヤロー!土方さんこそ何の用で万事屋に来たんですかィ?」



ニヤリと意地悪そうに笑って俺に質問を質問で返してくる。



フフフ…土方さん、わかってやすぜィ。あんたが旦那に好意を抱いてる事を…。

だがねィ、今だに想いを伝えられない愚図でヘタレな土方さんには負けやしやせん。

ほら、俺が問いただせばすぐ口ごもる。

…まぁ、そこで見てなせェ 土方さん。



「旦那ァさっきも言いましたけどねィ、俺 旦那が好きなんでさァだから付き合って下せェ」

「なっ!」







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