銀魂・原作
□確信犯
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「貴殿、真選組の副長。土方十四郎とお見受けいたした…覚悟!」
不意にそんな声が聞こえ、後ろを振り返ると土方は5、6人の浪人風の男達に囲まれていた。
「!!」
それを見た途端、俺の体は無意識に駆け出していた。
「土方!」
「…っ万事屋」
だが、そいつ等は意外にも簡単に倒れた。
弱い奴等だな、なんだ?こいつら。
これじゃあ俺が手を貸すまでもなかったかな?
「フーッ…弱ぇ奴らだな、こいつ等は攘夷志士だ。これじゃあオメェの手を借りるまでもなかったな」
むかっ!俺もそう思ってたけどよ…!
「オメェ、この銀さんの手を借りときながら」
「嘘だよ、助かった…ありがとな万事屋」
土方は優しく微笑んだ。
「…は!?」
な、なんだ?
コイツが俺に礼をいうなんて…なんか企んでんのか!?
なんか、さっきから調子狂う…。
なんだかいつもと違う土方の顔がちゃんと見れなくて…そっぽを向いた…。
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