銀魂・原作

□この手を…
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でも、それは


とても難しいコト…。



どうすればあなたは僕を見てくれるの?


どうすればあなたの心を奪えるの?



あなたは

君しか見ていない。





君を奪えばあなたは手に入るだろうか…

僕を見てくれるだろうか。



それなら

君の命を奪うよ…。


あなたを手入れる為に







憎い君…


憎いと思っていたのに…。



何故、僕は…

今頃気付く。


憎いのでは無く




君が羨ましかったんだ。



ようやく気付いたのに

僕は死んで逝く…。



君は全て持っているのに

僕の欲しいもの全て。



絆…それは…
僕はもう持っていたんだ。

自ら壊した…。




銀色…それは…

僕が持ち得るものでは無かったんだ…。







一度でいいからこの手に
触れてみたい…


この手を…





「あり…がとう」


…ドシャァァァ




最後に仲間として切られた伊東は…

ある一点に手を伸ばしていた。




「…ぎ…ぎん…」




この手を…取ってくれ




「ぎん…と……き」


「‥え?…俺……?なんで…」




初めてに会ったに近い、伊東に呼ばれた銀時は訳がわからなかった…。


銀時は倒れた伊東に近付き伸ばした手を取った。







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