銀魂・原作

□誰の手に?
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「万事屋…」

「あ、土方くん」



今度は副長さんが来たよ。

真選組はひまなのかね?

つーか、こいつが話し掛けるなんて珍しいな。



「お前、白夜叉だったんだな」

「元だよ元!今は善良な一般市民だよ。…って前も言ったじゃん」

「取調べるからついて来い」

「ハァ?それは前受けただろ」

「いいから来い!」

「やだね」

「…ッ、だから、来い。あの、やっぱ取調べとかそういうんじゃなくて…」

「…はい?」

「だから、ただ…お前の事が、知りたいって言うか…」

「はぁ…」

「あれからずっと気になってて…だから、えと」



なにワケわかんねぇこと言ってんの?こいつ。

何が気になるっつーの。

顔も真っ赤にして、まだモゴモゴなにか言ってるし…。

…え?つーか、なんで顔赤くなってんの?

耳まで真っ赤。





「お前はただのボンクラだと思ってたから」

「んだとぉ!」

「ただ者じゃねぇとは思ってたが、そんな大層なものだと思わなくて」

「だから?」

「だから、あの…」

「なに?ちゃっちゃと言いなさいよ」

「オメェのすべてを知りてぇし、オメェのすべてを受け入れたいんだよ!子供の頃の事とかも攘夷時代とかも(どんな風に鳴くとか どんな体の具合なのかとか どんなパンツはいてるのかとか、体の隅々まで)俺にすべて教えてくれ!」

「…はい?」



あ、あの土方くん。前半まではすごく心揺さぶられること言ってたはずなのに…。

幻聴かな?途中なんか変なこと言いませんでした?



「銀時ぃーッ」

「わぁッ!」



考え事してたら突然詰め寄られて両腕を取られてしまった。

不覚っっ!!



「なに…」

「お前の事が好..「ちょっと待ったァァ(多数)」



わ、忘れてた、アイツら!

まだいたの?




「なんだオメェ等いつの間に!?もうちょっとだったのに〜!ってじゃねぇ、高杉に桂じゃねぇか、なにしてんだこんな所でしょっぴくぞ。つーか総悟オメェまでなにしてんのぉ!?捕まえろ!」



さすが土方くん一息でお疲れさん。



「土方さんこそなにしてんでさァ」

「そうですよ、ぬけがけはいけませんよ」

「銀時と過ごしたくば勝負しろ」

「ハァ?なに言ってんの?」



今度は土方くんがみんなに引きずられて行きそうになってる。

いや、もうこれはいい加減にしないとね。

これ以上おおごとになったらめんどくせぇし。

止めてあげよう。

土方くんのためじゃねぇよ、めんどくせぇからだよ。



「いい加減にしやがれオメェ等いったい何の勝負してんだァ!!」

「UNOで『銀時とクリスマスを過ごす権』を賭て勝負してるのだ」


「ハァ?UNOォ?」



なにそれ、俺そんな安いの?

普通はさぁ決闘とかさぁ、なんかあるだろ。

つーか最初に言ってた事と違くね?



「そんな事なら俺も勝負に参加させてもらおう」



えぇ!?土方くんンン?

なにそんなくだらない勝負に参加しようとしてんのォ?



「俺はそんな権 認めないぞ」

「銀時ィお前は黙ってろ」

「はいィ?」

「おとなしく俺の応援でもしてろ」

「いえ、大丈夫です。僕 帰ります」



そうだよ。

さっさと帰ればよかったんだ。

こんなやつら知らねぇよ。

じゃあね〜!



「おい逃げたぞ捕まえろ」

「逃がさんぞ銀時」




俺は結局みんなに捕まって、ずるしただのなんだの言い掛かりのつけあいでなかなか勝負が決まらない勝負に最後まで付き合う羽目になった…。







end

ぐだぐたですいません。

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