銀魂・原作

□真夜中の
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ある日の真夜中

就寝中、無機質な電子音が暗い部屋に響き渡りだんだんと意識が覚醒し始めた。

虚ろげな意識の中、ぼんやりとしばらくその音を聞き流してたが、それが電話の音だと気がつくと銀時はチラリと目覚まし時計を見て頭から布団を被った。


午前2時前。

誰だ?こんな夜中に…。

依頼か?

こんな夜中にか?

俺は眠いんだよ。


「……」



でも長いな…。

まだ鳴ってる。

俺はこんな迷惑なヤツの依頼なんて受けませ〜ん!



「……」



いや、でも待てよ。

こんなしつこく鳴らすなんて、なんか大事な用とか?

浮かんだのはひとりの男の顔。

あの野郎、最近連絡ないよな。

1週間前から…いや、もうすぐ2週間ぐらい前なるか?

までは毎日用もないのに万事屋に来てたのに。

来れなかった時にはいつも電話かけてきてたし。

道歩いてても必ず逢ったし。

それなのに突然なにも連絡よこさなくなったんだよ。

だからってどうということもないけど、そんなヤツが何も連絡もなしに突然来なくなったら……気になるじゃん?

ちょっとだけどなちょっと!

お、俺は別にあの野郎になんも用なんてないから電話とかしないけどね。


あ、いや、だからじゃなくて!来ないんじゃなくて来れなかった。なのでは?

あれは真選組からの電話で……。



「……」



いや、まさか…。

でも、そう考えたらだんだん不安になってきた……。

土方くんに何かあったんじゃないか?なんて。

いやいやいやいや何でだよ、なんかあるわけねぇじゃん。

しかもなんかって何だよ。






「…はい」

「銀時?おまえ出るのおせーよ」



…は?



「俺からの時は3コール以内に出ろよ」

「…は」

「わかったな?」

「……切るぞ」

「あぁッ!待て待てうそだってうそッ」

「…なんなんだよ」

「いや、ちょっと強気になって見たかったなぁと…」



そうじゃねーよ。

ばか。

なんだよ、ばか。

元気じゃねーか。

ばか。

予想していた事とあまりにも違う事態で、真選組からの電話だと思ってたら本人からだし。



「銀時、俺、最近忙しくて、今仕事終わったんだ。で、俺達久しぶりだろ?」

「…はぁ?…」

「だから溜まってるんだよね〜。今から一発「今何時だと思ってんだよ!二度とかけてくんなッ」



ガチャンと切ってやった。

もう心配して損した。

久しぶりに声聞いたと思ったのにあれかよ?

いやいや、別に心配してねーし!



「もう寝よ」



布団に戻ろうと、振り向きざま何気なく玄関の方に視線をうつす。

その瞬間、俺の足はそこへと駆け出していた。





end





夜中に電話が掛かって来たらドキドキしません?←

玄関に見覚えのある人影があった。
みたいな。

よくありそうな話ですね。

駄文過ぎてすみません。


13 09/07

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