時の物語
□〜第5章〜
5ページ/16ページ
するとレイラさんが僕の方へ歩いてきた・・・。
レイラさんは僕の前に立ち、僕のペンダントを見て・・・。
「レスト様の魔力を感じる・・・じゃあ貴方がカイン君?」
「あ、はい・・・。」
「・・・よく見たらレスト様そっくりだしね、目元がシュリに似てるかも。」
「レスト様・・・?」
「なに、貴方自分の母親の事も教えてもらってないの?」
「・・・。」
困っている僕にライさんは助け船を出してくれた・・・。
「この子はついさっきシュリが兄という事を知ったんだ。」
「あら、そうなの・・・まぁ、シュリの性格だったら言わなかったのも分かるかも・・・。」
するとレインとにらみ合っていたシュリさんが・・・。
「ライ、俺は城に行って報告をしてくる、お前はこいつらの子守でもしてろ。」
僕はなぜかシュリさんを引き留めてしまった。
「あの・・・シュリさん・・・。」
「今のお前に出来ることなど何もない、お前は目立たないようにじっとしてろ。」
そう言ってシュリさんは何処かへ歩いて行ってしまった。