お題小説2

□お題小説2


このモノクロ学園は恒例行事があります。
その恒例行事とは…頭髪検査です。
特に決まった日はなく、正門の前に先生方数人がいらっしゃいまして、正門を通る生徒達の頭髪を見ているんです。
ですけどこのモノクロ学園、能力に武器を所持している人がいます。中には人外の方もいます、あたしもその1人です。
人外の方だと髪の色や瞳の色が黒や茶色以外の色の場合もあります。なのでそこまで頭髪については厳しくはないです。
それなのに頭髪検査と言うのがあるのは、入学時の髪の色が違う場合があります。それを抜き打ちで確認すると言う事です。


絵理奈)(あ、あれは賢吾さんでしょうか?)

正門の所で賢吾さんがいらっしゃいました。
どうやら先生と賢吾さんがお話をしているみたいです。


絵理奈)おはようございます、先生。

あたしは、お辞儀をしながら挨拶をしました。

白銀)おはようございます。

爽やかな笑顔でご挨拶をして下さる先生。

絵理奈)え…っと、白銀先生…ですよね?

白銀)はい、合っていますよ。

理科の先生である白銀先生。
白い長い髪に綺麗な青い瞳の男の先生。世間でいう美男という分類らしく、
女子達の間では惚れている方がたくさんいるらしいです。


絵理奈)賢吾さんもおはようございます。

賢吾)おはよう、絵理奈ちゃん。

絵理奈)今日は珍しいですね、いつもは昶さんとご一緒ですのに。

賢吾)途中までは一緒たったんだけどさ。

絵理奈)何かあったんですか?

賢吾)うん、髪の事で。

絵理奈)髪、ですか?

賢吾さんの髪に視線を向けます。

絵理奈)特に変わった所はないように思えるのですが…。

いつも通りの金髪です。

白銀)賢吾()は髪の色をブリーチしているんですよ。それで色が落ちてきているので呼び止めたんですよ。

絵理奈)そうなんですか。

よくよく見ると毛先の色が落ちている…ように見えます。
白銀先生、よく気付きましたね…。

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