お題小説2

□お題小説2


入学してから数日後、各部活の説明がありました。
剣道部、バンド部、吹奏楽部、柔道部、茶道部、華道部、演劇部、ダンス部、バスケット部、バレー部などなど…。
色んな部活がありました。
部活の中には、入部人数が少なく、今年入部人数がない場合は廃部になる部活もありました。


真由)絵理奈は何の部活に入るつもり?

絵理奈)んー…、まだ悩み中です。あまりに色んな部活かあるのでどれも目移りしてしまいます。

お兄ちゃんはバスケット部の顧問の先生、綾さんと竜王君は剣道部、真由ちゃんは吹奏楽部です。
どの部活も興味かあります。体験入部をするとしても全てをするわけにもいきませんし…。
う〜ん…、悩みます。


真由)まぁ、入部届を出さないといけない期間は一週間以内だから、それまでゆっくり考えて決めたら?

絵理奈)…では、そうさせてもらいますね。

真由)あと、チューコク。

絵理奈)はい?忠告…ですか?

真由)うん。この時期になると廃部しそうな部活に入ってる人達には気を気をつけた方がいいよ。

絵理奈)? 何故ですか?

真由)部活が廃部するのは何で?

絵理奈)えっと、部活に所属している人数が少ないから…でしょうか?

真由)うん、合ってる。で、廃部にしないよーにする為にはどうすればいい?

絵理奈)部活に所属している人数を増やす、ですね。

極当然な事ですよね。

絵理奈)その事と忠告の意味はどういう関係が?

真由)ストレートに言うと、この時期になると廃部になりそうな部活に入ってる人達は新入生を獲得するんだよ。
   要するに新入生の所に押しかけてくるワケ。

と、真由ちゃんの説明が終わったと同時に教室のドアがバンッ!と凄い音を立てて開きました。
引き戸ではないのによくあんな音が出ますね…。
ドアからたくさんの部員の方々が入ってきまして、あたしの席の方に集まってきました。


女子部員)あなた、転校生よね!?

絵理奈)は、はい!そうですけど…。

女子部員)ねぇ!茶道部に入らない?

絵理奈)いや、あの―――

男子部員)何言ってんだよ!ダンス部なんてどうだ?

絵理奈)いや、ですから―――

女子の方と男子の方が口論になっています。
他の部活の部員さん達も口論になっています。


真由)ちょっと!絵理奈(こいつ)の意見を―――

部員一同)こっちの部活に入るよな!

真由)俺の意見も聞けー!!

こ…怖いです…!皆さんの熱意が怖いです…っ!

部員一同)どっちの部活に入んの!?

絵理奈)ご……

部員一同)ご?

絵理奈)ごめんなさいーー!!

皆さんの熱意の怖さに耐えられず逃げてしまいました…。
だって本当に怖いんですよ!?


女子部員・男子部員)逃がすなー!追えー!

そう言うとたくさんの方が追いかけてきました。

絵理奈)いやぁーー!!

半泣き状態で逃げるあたし。あたしを追いかけるたくさんの部員の方々。
皆さん、本気じゃないですか!?

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