お題小説2

□お題小説2


新入生への説明、対面式などなどの新入生に対しての事が大体終わりある程度落ち着いてきた今日この頃。
只今、お昼休み中です。あたしはある用事の為に目的の場所に向かっています。


絵理奈)あ、綾さん!こんにちわ。

綾)絵理奈ちゃん、こんにちわ。

歩いていた所で前の方に綾さんを見つけたのでお声をかけました。

綾)絵理奈ちゃんどうしたの?

絵理奈)あのですね、風紀委員の腕章を頂きに行こうかと思いまして。

数日前、あたしのクラスで委員会決めがありました。
委員会に所属する方は特に揉め事もなく決まりました。ある1つの委員会を除いては。
中々所属する方が決まらなかった委員会、それは綾さんが所属していらっしゃる風紀委員でした。
モノクロ学園で『鬼の風紀委員』として有名な綾さん。それを恐れている方が多い為、風紀委員にすすんで所属する方が
いらっしゃらないんです。全ての委員会に所属する方が決まらないと委員会決めが終わりません。
ですけど、所属する方が全くいらっしゃらないません。なのでせっかくの機会だと思い、風紀委員になりました。
結果としては図書委員と掛け持ちになりましたけどね。


綾)腕章がある所ってわかるの?

絵理奈)お部屋のお名前だけ先生からお聞きしましたけど…。

「何処にあるかはわからないんですよ。」と付け加えました。

綾)じゃあ、私が案内してあげるわ。

絵理奈)えっ!?そんな悪いですよ!?

綾)いいわよ。

「それに後輩だし、しかも同じ委員だから。」と付け加える綾さん。

絵理奈)では…よろしくお願いします。

綾さんのお言葉に甘えさせてもらう事にしました。

綾)絵理奈ちゃん、学校はどうかしら?もう慣れた?

ご案内して下さっている途中にあたしに訊く綾さん。

絵理奈)はい。だいぶ慣れてきました。先生方も親切ですし、真由ちゃんや綾さんみたいにお友達がいるのでとても楽しいです。

綾)それはよかったわ。

このモノクロ学園の先生方や生徒の方は皆さんお優しいです。
なのであっという間にクラスに馴染めました。


綾)着いたわ。

綾さんとお話をしている間に目的のお部屋に着きました。

綾)ここは風紀委員の収集場所でもあって、この隣の準備室は風紀委員に必要な用具が置いてあるわ。

そう説明し終わった後に準備室の室内に入る綾さん。

綾)はい、絵理奈ちゃん。

あたしに『風紀』と書かれた腕章を差し出す綾さん。
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