お題小説

□お題小説
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鏡は真実を映し出す物。
隠しているものを映し出す物。





今、あたしは綾さんのご自宅遊びにきたんです。そして只今、綾さんのお部屋にいるんです。

絵理奈)綾さん、凄いです!凄かったです!!(感動)

綾)そんな大袈裟よ。

絵理奈)そんな事ないです!本当に凄かったです!!(感動)

今している会話の内容は、今日あたしは綾さんの部活を見学したんです。
さすが、真剣を使っているだけの事はあります。

絵理奈)見ていて、感動してしまいました^▽^

綾)褒めてくれてありがと^^でも絵理奈ちゃんもすごいじゃない。

絵理奈)あたしは、幼い頃から実戦を経験していましたのであれぐらい出来ないと今頃こんな風に元気で生きていませんよ^^;

綾)そうね、戦いは常に命がけよね。

絵理奈)そうですね^^

綾)あっ、絵理奈ちゃん。

絵理奈)はいです、何でしょうか?

綾)ヘアピン持ってない?

絵理奈)ヘアピン…ですか?髪に止める物ですか?

綾)そうそう。

絵理奈)持っていますけど…。

綾)じゃあ、ちょっとほしいんだけど、いいかな?

絵理奈)はい。構いませんよ^^いくつほしいんですか?

綾)2つあれば充分ね。

絵理奈)2つですね、はいどうぞ。

綾)うん、ありがと^^今日学校で落としちゃったみたいで、予備のピンも丁度なくなっちゃったから助かったわ^^

絵理奈)いえいえ、どういたしまして^^

綾)絵理奈ちゃん、よくヘアピンなんか持ってたね。

絵理奈)何でですか?

綾)だってホラ、絵理奈ちゃんがヘアピン付けてる所見た事なかったから。

絵理奈)予備として持参しているんです。学校でたまに使う時がありますので。

綾)そうなんだ。

絵理奈)それに自分では付けられないんです。学校ではお友達に付けてもらっていますので、学校以外では付ける事は
    少ないですね。

綾)じゃあさ、今私が付けてもいいかしら?

絵理奈)え?えぇ…、別に構いませんが^^

綾)じゃあ、さっそく。後ろ向いてて。

絵理奈)は、はい。

綾)アレ…?

絵理奈)? どうかしましたか、綾さん?

綾)絵理奈ちゃんって目の色って両目茶色よね?

絵理奈)え?急にどうしたんですか?

綾)手鏡必要かな、って思って手鏡見たら…

絵理奈)普通でしたらあたしと綾さんがうつるんですよね?

綾)それはそうなんだけど…。そうじゃなくて、何で『鏡にうつってる絵理奈ちゃんの右目の色が赤なの?』

ビクッ。 ガシャン!!

絵理奈)……………っ!!

また……だ。

絵理奈)………っ!

またうつった…。

絵理奈)……だ…。

綾)ちょっ!大丈夫、絵理奈ちゃん!?

もう……

絵理奈)……やだ…。

綾)? 何がやだなの?

絵理奈)…しゅ……ぃろ…の……ひと…み…。

綾)朱色の瞳…?

ハッ。

絵理奈)あ…あれ?あたし…。

綾)絵理奈ちゃん?

絵理奈)あっ、はい。何でしょうか?

綾)大丈夫?なんだか様子が変だったけど。

絵理奈)え…?……あ!!

綾)!? びっくりした…。どうしたの?

絵理奈)鏡を割ってしまってすいません!今、直しますので!!

綾)あ、あぁ…、うん。別に気にしなくてもいいんだけど…。

絵理奈)本当にすいません!!!

綾)ちょっ!ストップ!!

絵理奈)はい!?

綾)素手で集める気?

絵理奈)は、はい。

綾)素手じゃ、危ないでしょ。ホウキ持って来るからちょっと待ってて。

絵理奈)は、はい。わかりました。

―――――数分後―――――

絵理奈)あの…綾さん。

綾)ん?何?

絵理奈)あの…その…さっきの事…なんですけど…。

綾)さっきの事?

絵理奈)鏡を割ってしまった後の事…なんですけど。

綾)あぁ〜…、うん。

絵理奈)その…恐慌(きょうこう)に陥ってしまって…、もう何が何だかわからなくなってしまいまして…。
    大変ご迷惑をかけてしまいましてすいません…。

綾)いや、別に気にはしてないからいいわよ。

絵理奈)ですけど、今回は何もなかったんですけど万が一、お怪我をさせてしまったらどうお詫びしたらよいのか…。

綾)絵理奈ちゃん、深刻に考えすぎ。それに怪我もしなかったんだからそこまで考えなくてもいいの。

絵理奈)は、はい。

綾)それに私も悪かったかもしれないし。

絵理奈)な、何でですか?

綾)ありもしない事言うったからよ。絵理奈ちゃんが右目の色が赤って。

絵理奈)それは、間違っていません。

綾)何で?だって絵理奈ちゃん、両目茶色じゃない。

絵理奈)あたしは四神の1人なんです、真由ちゃん達と一緒であたしも『オッドアイ』です。
    今のこの茶色の瞳の色はお兄ちゃんの魔力で茶色にしてもらっているんです。

綾)じゃあ、朱色の瞳って…。

絵理奈)あたしの『右目の本当の色』です。

あたしの本当の瞳の色は、左目が茶色右目が朱色のオッドアイ…。

絵理奈)あたしは……

綾)ストップ。

絵理奈)はい?

綾)それ以上言いたくなかったら聞かないわ。

絵理奈)クスッ(笑)

綾)な、何?!急に笑い出して?!

絵理奈)す、すいません…です。なんだか笑いが…っ、込み上がってきてしまったもので…(笑)

綾さんは、学校では『鬼の風紀委員』と言うわれていますけど、そんな事ないです。
綾さんは、『とってもお優しい鬼の風紀委員』さんです^^

〜〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜〜

綾)そう言うえば、割れた鏡を直すって言うってたけど、どうやって直すの?ボンドとか接着剤とか?

絵理奈)え〜っとですね、魔術で直すんです^^

綾)………え?

絵理奈)と、とりあえす、やりますね^^紙と何か書く物貸して頂けませんか?

綾)あ、はい。

貸して頂いたのは、紙とマジックペンです。

絵理奈)ありがとうございます^^では、少し貸して頂きますね^^

キュポン。キュッーー、キュッ、キューー。←紙にマジックペンで何かを書いている。

絵理奈)これでよしっ。

スウッ。←手をそえた。

絵理奈)(手の一点に魔力を集める…っと……)

カチャ、カチャ、スゥッ……。

絵理奈)これで元通りです^^…って、どうかしましたか、綾さん?

綾)い、いや…、何でもないわよ(神ってもう何でもありなのね)……。



あとがきです。

今回のお題は“鏡”です。

今回は、モノクローム・ファクターの綾とオリジナルキャラクターの絵理奈の女の子2人の小説でしたです。

わかる方は、わかると思いますけど、絵理奈が右目の色を茶色に変えている理由って……わかるでしょうか?
(わかった方の方がすごいんですけどね^^;)

2008.10.28
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