お題小説
□お題小説
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真由)皆、教科書ちょっと見せてくれる?
すべては、この一言から始まった。
教科書
それは、今から10分前に遡る……
―――――10分前―――――
絵理奈、真由、龍、竜王の四神達は集まり、暇を弄んでいた。
竜王)………暇。
真由)ねぇ〜…。
絵理奈)あの…、お二方…。
真由・竜王)ん、何?
絵理奈)あの…、その…、大変申しにくいんですけど……
龍)2人共、勉強しにきたんだよね?
暇を弄ぶと言うってもそろそろ期末テストが近いと言う事で勉強会を開いていたのだった。
竜王)龍おまえ……ストレートすぎだろーよ。
真由)絵理奈なんか気ィ使って遠まわしに言うつもりだったみたいだし。
絵理奈)あたしは他人に指図出来るほど身分が高くないので……。
龍)でもね絵理奈ちゃん。この2人は、ハッキリ言うわないと言う事きかないし、わからないよ?
竜王)待てコラァ!龍、今のは聞き捨てならねぇぞ!!
龍)これくらいストレートが丁度いいんだよ。
竜王)人の話を聞けぇ!!
竜王の事をスルーする龍であった。
絵理奈)そ、そんな事ないですよ。お二方ならわかって下さりますよ。←精一杯言うっている。
すかさず2人の肩を持つ。
真由)絵理奈……(じーん…)。
感動をする真由。
龍)たぶん…ね。
真由・竜王)ぶお゛ぉい!!!!!
すかさずツッコミを入れる2人。
龍)2人共、それリ●ーンのスク●ーロみたいだよ。
絵理奈)お、お二方お、落ち着いて下さいです^^;
竜王)止めんな!今日こそぶちのめす!!
絵理奈)ダ、ダダダメですよ!!??!?(パニック)
龍の事でかなりご立腹の竜王。それを必死に止めようとする絵理奈。そんな絵理奈の肩を持つ龍。
そんな3人をよそにどうしよかと思っている真由。
真由)あ…。
そんな真由の視界に入ったのは、勉強の為に持参をした教科書達。
真由)皆、教科書ちょっと見せてくれる?
そして冒頭に戻ると言う事です。
竜王)は?
真由の質問にイマイチ把握出来ていない龍、竜王。
絵理奈)教科…書…ですか?何でもいいですか?
真由)うん。
絵理奈)でしたら、はい。
真由)ん、ありがと。ちょっと見せてもらうね。
絵理奈から渡されてのは、社会の教科書。絵理奈に一言断ってから教科書の中身をパラパラと見る真由。
真由)絵理奈って大事な所に蛍光ペン引いてんだ。
絵理奈)は、はいです。なるべく先生が大事と仰った所には蛍光ペンを引く事にしていますです。
竜王)それがどうしたんだよ、真由?
真由)ホラ、よく教科書って何か書いたりする事が多いじゃん。だからそれって本当かな?って思って。
龍)なるほどね。
真由)じゃあ、次は龍。
龍)はい、どうぞ^^
続いては龍。渡されたのは理科の教科書。
真由)あれ?特に何もないや。
龍)僕って教科書よりノートにほどんどうつしてるからね。教科書に書き込む事ってあんまりないよ。
ちょっと意外と思った真由。続いては竜王。
真由)ちょっ…、コレってどうよ?
龍)ん〜^^;
絵理奈)えっ〜…っと…^^;
かなりコメントに困っている模様。それもそのはずなぜなら―――
竜王)どうよ?って数学の教科書。
真由)そりゃあ、見りゃわかるよ。そうじゃなくて何でこんなに“教科書がズタボロになってんだよ”?!
竜王の数学の教科書は、かなりズタボロになっている。それはもぉ“見るも無惨な程”に。
龍)僕の予想だと計算がややこしくなったから、とうとうイラついて
竜王)切り刻んだ。
真由)(やっぱり?)
龍)(だよね…)
絵理奈)(う〜んと…^^;)
それぞれ心の中で思っているものの口には出さない。
出した所で竜王が怒り手がつけられなくなると思い、あえて口に出さない3人であった。
〜〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜〜
その後、無事(ではないが)に勉強も終わった時に……
真由)ねぇねぇ、絵理奈。
絵理奈)何ですか?
真由)絵理奈の数学の教科書見せてほしいんだけど…いいかな?
絵理奈)えぇ、もちろんいいですよ^^
真由)ありがと^▽^
絵理奈)でもどうして数学なんですか?
真由)ホラ、絵理奈って教科書の大事な所に印を付けてるから数学どうなんだろーな…?って思ったか…ら……さ。
教科書の中身を見た真由は、固まった。絵理奈の数学の教科書は、ページびっしりに計算が書かれていた。
1ページにおさまらなかった為か、次のページにも計算が進出…。
真由)……絵理奈、頑張ってるね^^
笑顔で何事もなかったように誤魔化す真由。
絵理奈)はいです≧▽≦
褒めてもらい満面の笑顔で喜ぶ絵理奈。
結論。
絵理奈は教科書&ノートはちゃんととる派。龍はノートにうつす派。竜王は例外。
あとがきです。
今回のお題は“教科書”です。
今回は、長いですね^^;
そしてギャグですね。今回は、ちょっといつもと書き方を変えたんです。
2008.10.01