お題小説
□お題小説
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記憶は、人には必要で大切なもの。
だけど記憶なんてとっても曖昧なもの…。
記憶
女子1)ねぇねぇ、川崎君。
龍)ん?何?
女子1)今度授業参観じゃん。
龍)うん。
女子1)川崎君の“親”って来る?
そんなの決まってる…。
龍)来ないよ。
“来ない”に決まってる…。“来るはずがない”んだ…。
女子1)え〜っ!何で?!
龍)何でって……
女子1)あっ!わかった!仕事が忙しいとか?
龍)うん、そうなんだ^^だから来ないんだ。
本当は嘘なんだけどね……。
女子1)そっか、ざ〜んねん。川崎君の親って一度くらい見てみたいんだよね。
龍)何で?
女子2)何何?なんの話してんの?
女子1)川崎君の親に一度でもいいから会ってみたいなって話。で、今何で会いたいかって理由を話す所なの。
女子2)あっ、それ私も思う。そうだね理由はね、川崎君ってさ、異性関係なく接してくれるから、
そんな川崎君を育てた親ってどんな人かなぁ〜って感じなんだ。
龍)そうなんだ^^でも普通の親だと思うよ^^
女子1)そりゃあ、川崎君から見ての感想だからね。案外私達から見ての感想は、ちがうと思うし。
龍)そうだね^^個人差って言うのがあるからね^^
女子2)でも、今度見させてね^^
龍)出来るだけ努力してみるね^^
女子1)じゃあ、急にゴメンね。
女子2)じゃあね^^
スタスタ。
龍)ふぅ〜…。
四神の巫女、みかどには“親との記憶がない”。誰と誰の間の子供か…どこで生まれたのか…今どこで何してるか…
職業は何か……すべてがわからない。
ガシッ!
男子1)よっ、この色男^皿^今日もモテモテだねぇ〜^皿^
龍)僕は色男じゃないよ?みんな平等に接してるだけだよ?
男子2)当たり前みたいな感じで言いやがって!俺ゼッテー、お前より早く彼女つくってやる!!
龍)クスクス^^そっかじゃあ、頑張ってね^^
男子2)心の底から応援してくるのに何故かむかつく!
今の時期は、授業参観日が多いよね。同時に四神の巫女、みかどは、たぶん質問責めにあうと思う。
でも答えられない……。だから何とかして話をはぶらかさないといけない…。
龍)(その度にみんなに嘘をついているから、気が引いちゃうな……)
誰かが記憶人には必要で大切なものって言うってたけど、
実際記憶なんてとっても曖昧なもの。消したり、隠蔽したり出来ちゃうから……。
あとがきです。
今回のお題は“記憶”です。
今回は、オリジナルキャラクターの龍君1人の小説になりましたです。
なんだかシリアスですね^^;
2008.09.29