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□消えない想い
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「−−別れましょう」


君の唐突の言葉
いや、最初から言われる事をわかっていたのかもしれない

でも、胸が締め付けられるように痛い






「わかってたよ」


君がいつか
この事を告げる事も



君が私達とは
違うという事も








「今まで、ありがとう…」

“付き合ってくれて”

私は本当に幸せでした



あなたには
私が幸せに
見えていましたか?







「…大好きでした」


愛していました


でも、誰よりもとは言わない

もう終わった事なのだから−−…








「さようなら…」

小さく別れを告げ、逃げ出すようにその場を走り去った


走りながらも溢れ出す涙




この思いはいつか
消えるのでしょうか?








「消えてくれたらいいな…」

離れた所で立ち止まり空を見上げた

晴れ渡る空
泣き出したくなるような空だった

いっそのこと
雨で涙も流してほしかった







思いも涙も
そして、君を愛した記憶も







思い出せば
きっとまた
辛くなるから…










 


また想いが
芽生えないためにも

あなたの事を
忘れたい…








END
 

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