桜姫ノ舞

□番外編 忘却の雨天から。ノ章
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学園の中にある一般の生徒は入れない、生徒会棟と呼ばれる場所

外では雨が降り続いていた





「それでは蒼鬼 宵藍…貴方は「監視者」の役目を降り−−−生徒会からも除名を求める…と」

一人の女が確認するかのように宵藍に向かって言う


「それがどういう事か分かっていますか」


「……はい」






−−チリン チリン

響き渡る鈴の音にギクっと体を震わせる宵藍



「宵藍−−−それってムダだよ?
君が降りても…次の代の青鬼はまた赤鬼の「監視者」となる−−−そういう契約なんだから」


「…っ…………それでも…次の赤鬼は紅じゃない」


次の代があったとしても、次の赤鬼は紅ではない
自分も青鬼ではない



「自分勝手で…ごめんなさい−−−
だけど、何を敵にしても、今代の蒼鬼は今代の赤鬼と共に行きます」







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