□怖がりなお姫様(前編)
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カタカタカタ。

光一(風強いな)

今日は冬1番の寒さやって言うてたしさっさと風呂入って寝てしまお。

光一「(ん?)剛?」

膝を抱えてしゃがんでた剛が俺の顔を見るなりパッと明るくなって抱きついてきた。

光一「どうしたん?」

なんも答えん。

光一「ちょおまて、おまえいつからここにおったんや?!」

剛「忘れた」

光一「忘れたっておまえな…体冷やすまでおるなや…風邪ひいたらどうすん?」

体弱いのに。

剛「風強くて、1人でおりたくなくて、光一帰ってくるって聞いて、ごめんなさい」

光一「謝らんでええよ。ただ今度からはちゃんと聞いて。できるだけはよ帰ってくるけん」

剛「うん」

すぐ部屋に入れて暖房つける。
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