黒子のバスケ

□3.見知らぬお兄さん
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福井視点。









「きゃああああああああ!!!」




「「「??!!!」」」










練習中にも関わらず
体育館にハッキリ聞こえた悲鳴。










今の声...?!







紫「今の...千鶴ちん?!」






岡「...部室じゃ!!!」





福「っ!! 千鶴!!」














練習を放り出し
バスケ部全員体育館を飛び出す。











全力で部室に走った。










劉「千鶴先輩?!
居るアルか?!」






「っ......」






劉が声をかけると
微かだが部室の中から
息遣いが聞こえた。












福「おいっ!千鶴!!」












そう叫んで部室に
飛び込もうと前に出たとき.



部室から飛び出して来た
何かが俺に飛び付いた。













「やぁぁっ!! 健介ー!!」








福「ー千鶴!」













俺に飛び付いたのは
半泣きになった千鶴だった。













服を掴み.体を密着させて来る。













福「ーー!!!」



俺は鼻血をなんとか抑え.
千鶴を抱き返そうと
肩に触れた。












ーが...。










紫「千鶴ちん?!
ちょっ...なんて格好してんの!!」















敦が焦るのも当然だった。













千鶴の上半身は
下着だけだったから。














福「うわぁあー!!
ばっ!なんつー格好してんだ!
み.見んなよお前らぁ!!」













一瞬だけ千鶴を抱き寄せると
俺は急いで自分が着ていた
ジャージを千鶴に着せた。


















福「よ.よぉし...」






紫「...ずる」



劉「抜け駆けアル...」





福「っっせえぇ!!」











敦と劉を一喝し
再び千鶴に向き直る。










福「千鶴...。
あの...大丈夫か??
つかどーしたんだよ?!」












服を着て落ち着いたのか
千鶴はすぐに話し出した。











「あっ...あのね。
暑かったからゆっくり着替えてたら.
あのお兄さんが入って来て...。

上着着てなかったから
びっくりしちゃったの」

















「あのお兄さん」と言ったとき
千鶴がちらりと
視線を流した先にはー。






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