黒子のバスケ

□4.偵察といきますか!-前編-
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監「おい.中原。
ちょっといいか。」













放課後の練習中.
わたしは監督に呼び出された。
















「? はい.なんですかっ??」




監「お前に偵察の仕事を頼みたい。」












それを聞いてハッとする。





そうだ。今までは先輩が
偵察に出ていた。

今年はわたしがやる仕事だ。












「分かりましたっ!
それで.どの高校ですか??」







監「ああ...それなんだが。」









お前は明日から東京へ向かえ。


















「.........へ??」









監督相手に間抜けな反応を
してしまった。





え.偵察って同じ秋田の
高校じゃないの?!









監「言いたい事は分かるが...。
明日.都立体育館で大会がある。
大会と言っても都内高校だけが
参加するものだ。

だがそこで勝ち抜いたチームは
大規模な大会で
いずれ陽泉(うち)とも
当たる事になるだろう。

選手は練習があるから
中原.お前に頼みたい。」














...と.言う事らしい。












ちょっとびっくりしたけど
もちろん断らない。










「了解しました!
明日.行って来ます。」














意気込んで答えると
監督は幾分優しげな表情をした。














監「ああ.頼んだぞ。
それで.往復の新幹線は
もう手配を済ませてある。

それに.大会が終わるのは
夕方になるだろう。
明日はホテルを用意したから
少し休め。
明後日の朝に帰って来い。」



















か...監督ー!!!











弾丸で帰って来るのは
辛いと思ったが
一泊して来いとのこと。












よかった。監督って
なんだかんだ優しいな。

















「監督.ありがとうございます。」








監「当然のことだ。
1人だが...大丈夫か?」








「はい!頑張ってきます!」


















ぐっと拳を握ると
監督はふぅっと安心したように
ため息をついた。













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