小説(発展途上)
□氷上の天使
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「……地面が氷ってる…」
スケートリンクを初めて見たレオナが間の抜けたセリフを言った。
真吾はレオナのその反応に楽しそうに笑い、ロックはレオナと同じように珍しい物を見るように言う。
「…すげ」
「ロックさんもスケートは初めてなんですか?」
「あぁ、…まぁな」
「じゃあ俺二人に滑り方教えますね!K'さんとウィップさんは滑れますか?」「……滑った事ねぇから知らねぇ」
「私は…まぁ初めてじゃないけど」
「じゃあそちらの二人にはクーラさんが先生してあげてくださいね☆」
「うん!クーラ、先生♪」
「フフッ、よろしくね。クーラ」
「……だりぃ」
「何か言った?K'」
「…フン」
スケート靴を借りた一行は、早速二手に分かれてリンクへと足を運んだ。
…が、早速転倒する人間多数…。
「…っきゃ」
「うわっ」
「大丈夫ですか?!レオナさん!ロックさん!」
仲良く並んで尻餅をついた二人に真吾は滑りよって、両手を差し出す。
レオナとロックはその手につかまり中腰くらいまで立ち上がって、また同時に仲良く前のめりに転んだ。
まるでコントのようだ。
「…っ」
「…くっそぉ…」
「キャハハハハッ♪」
クーラが二人のまわりをくるくる回りながら、おかしそうに笑う。