小説(発展途上)
□作戦名:COLOR.
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「色……?…それはどんな仕掛けなの?」
彼女のその発言が全ての発端だった…。
真夏のカリフォルニア―。
KOFが始まる前にと、真吾の誘いでジャパニーズ甘味喫茶に入ったK'とレオナ。
それからマキシマもいるのだが、今は精算をしに席をたっている。
そんな中で真吾が突然「ラルフさん達もこれたら良かったですね」と言ったのが事の始まりだ。
「大佐達は仕事で抜けれそうにないって…」
「残念です。ラルフさん達にも是非黒アンミツのかき氷を食べて頂きたかったですのに…」
本当に残念そうな顔で言う真吾につられるように、レオナも申し訳なさそうに下を向いた。
「……」
そんな二人の様子をサングラス越しに見たK'は考えなしにこう言った。
「あんなオッサン共、色仕掛けでもすりゃ簡単についてくるんじゃねぇの」
そのK'のセリフに、レオナは不思議そうな顔をする。
しかも仕掛けという単語に微かに興味を示した様子だった。
「色……?…それはどんな仕掛けなの?」
そんなレオナの様子をチラリとだけ見たK'は、面倒臭そうに真吾に振り返った。
「……矢吹、教えてやれ」