小説(オリキャラ)
□幼馴染みの関係
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「レオナぁー!!」
教官室のある廊下を緊張気味に歩いていたウィップの後ろから明るい男の声が聞こえた。
隣を歩いていたレオナが後ろを振り返ろうとすると、それと同時に男が押し倒す程の勢いでレオナに飛び付く。
「レオナレオナっ」
その勢いでウィップは尻餅をついてしまった。
「なっ…?!」
見ると男は明らかに人工の金髪をキラキラ輝かせ、耳にはピアスが10個以上、ブラウスのボタンを上から3つも外して、ジャラジャラとネックレスをつけている。
腰履きのパンツにも重そうな程のアクセサリーが…
「久しぶりぃ〜♪♪」
「海…?」
「一月ぶりか?元気だった?!俺様は超超超元気!!!」
「…そうみたいね」
「あははははっ♪」
床に尻をついたウィップを全く無視して、カイとかいう奴はレオナにベタベタしている。
その様子にウィップはカッとなった。
「あなたねぇっ!!ここをどこだと思ってるの?!しかも人を突き飛ばしておきながらその態度はなんなのよ!!」
ここは教官室のある廊下だ。歩く時の靴音ですらたてないように気を付けるのに、こんな騒ぎは有り得ない。
「あっ!あんたムチ子?!」「はぁ?!」
「レオナから聞いてるけど、確かにムチ子っぽいな〜」
「何こいつ…っ」