小説(発展途上)
□恋のダンスを君と踊る
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「兄さんは誰と踊るんだい?」
「あらぁ!決まってるじゃない♪アンディ!もちろんマリーさんとよね?」
「あぁ、まぁな」
「……」
「アテナああぁぁッ!!俺と踊っ……」
「アテナさんッ!!どうかこの私と…」
「あっ☆京さ〜ん♪私と一緒に踊りませんかぁ?ユキさんいないから寂しいでしょ?ねっ☆」
「「そんなああああぁぁぁっ!!!!!!」」
「…………」
ロックが回りをよく見れば、あちこちで壮絶な男女の戦い(?)が繰り広げられていた。
「なっ!ロック。お前も男なら女の一人、自分から誘ってこいよ」
「だから俺は…」
「参加選手の男女の割合からして男が残るのは明白!!負け組は情けないぜ。誘いたい相手がいないわけじゃないんだろ?」
「ぅ……」
「ほら!後一時間後だ!!頑張ってこいよ☆」
ドンッとロックの背中を軽く突き飛ばして、テリーは親指を立ててウィンクしてみせた。
「……」
(テリーの奴浮かれやがって…)
一人、夜の立食パーティ会場にポツンと立ちすくんだロックはとりあえず、辺りを見回した。
「おまっ…?!なんつぅ格好できてんだ!!」
「……何か問題でも?」