原作サイドパラレル─真章─

□始動
2ページ/4ページ

「ビービ∨」
「!。ナミさんっ!!w」
この小さな船の上、逃げ込めるのは女部屋しかなくて。
熱い顔と、気まずい気持ちをなんとか静めようとしてると、入り口からナミさんの声がして。
「もうナミさんっ!!//////。ナミさんが変な事言うから、Mr.ブシドーの事意識してまともに見れないじゃない!!//////w」
戸板にまた鍵を閉めて部屋の中に入ってきたナミさんに走り寄って文句を言うと、ナミさんの表情に笑みが浮かんだ。
「あーら?。意識するって事は、ちょっとは脈があるって事じゃないの?」
「!w。ないわよ!!//////w、ない!!/////
/w」
「そうかしら♪。あんたが自覚してないだけじゃないの?。そんなに顔赤くしちゃって∨」
「〜〜〜〜〜//////w」
否定しても楽しそうに返されるだけで。
私の話を全然聞いてくれようとしないナミさんに、もうどうしていいか解らなくなる。
「んふ∨、じゃあね∨。様子見るフリして出て来たからもう戻るわ。みんなにはもう大丈夫って言っとくから∨」
「〜〜〜〜〜//////w」
やっぱり何を言っても無駄だと、笑って部屋を出て行くナミさんを見ながら思う。
「…………///…w」
一人になった静かな部屋の中、頭に滲んでくるのはMr.ブシドーの事。
それは確かに私はMr.ブシドーの事を尊敬してた…。
…あの心の強さを。
あの強固な精神力を。
…尊敬はしてたけど…。
そのMr.ブシドーと恋愛なんて……///…w。
「おい」
「Σっひゃあっ!!//////w」
俯き加減で考え込んでると、いきなり頭のすぐ前で聞こえたMr.ブシドーの声にビックリして。
「ミ…Mr.ブシドー…//////w」
驚いて反射的に顔を上げたら、いつの間に来てたのか、Mr.ブシドーが私の前に立っていた。
「な…なんでここに…?//////w」
「………。…ナミにあんたが行けってそこまで引っ張って連れて来られた」
「〜〜〜〜//////w」
なんだかナミさん、何が何でも私とMr.ブシドーをくっつけようとしてるみたいに思えて。
どうしてそこまで私にMr.ブシドーを勧めてくるのかが解らない…w。
「………。お前マジで大丈夫なのかよ。ほんとに顔赤いぞ。マジでチョッパーに診てもらった方がいいんじゃねぇのか?」
「ほっほんとに大丈夫よっ!!//////⊃⊃。ほんとになんでもないからっ!!//////」
「…………」
具合を聞いてくるMr.ブシドーに、一歩足を引いて焦って返した私を無言で見下ろしているMr.ブシドーに、なんとなく気持ちが竦む。
「………。何隠してんだ」
「うっ…!//////」
やっぱり読まれてると思った。
相手の内心を表情で読み取るのはMr.ブシドーの得意分野だから。
「か…隠してなんて……⊃⊃」
でもバレてるとしても言えない。
Mr.ブシドーを意識してるなんて言えない。
「………。……俺達は仲間だろうが」
「え…?」
これ以上内心を読まれないように顔ごと目を背けてると、静かに聞こえたMr.ブシドーの声と言葉に、意識が向いた。
「仲間同士で隠し事なんざ、おかしいんじゃねぇのか」
「っ…w」
続いて来た言葉に、心が揺れた。
Mr.ブシドーを見ると、Mr.ブシドーは私を見ている。
鋭い目。
でも敵と向かい合う時の鋭さはない、穏やかみのある、どこか力の抜けた眼差し。
「……まぁ無理には訊かねぇがよ。言うか言わねぇかは本人の意志だしな」
「…………⊃」
その目と、"仲間だから隠し事はおかしい"、その言葉が、自分の中の何かを動かした。
「…ミ……Mr.ブシドー///w」
「ん…」
私に背中を向けて足を踏み出したMr.ブシドーに向けて声を出すと、振り向いたMr.ブシドー。
そのMr.ブシドーに、一つ質問をする事にした。
「ミ…Mr.ブシドーは女の子に告白されたら…」
「…………」
「…どうする…?⊃⊃」
「ああ?」
訊きにくい事を勇気を出して訊いた事に声を傾けたMr.ブシドーに、なんか恥ずかしさが湧いてきて。
「だっだからっ//////w。女の子に好きって言われたら付き合うっ?//////w」
ほぼヤケの勢いで言い直した。
「…なんだよ…?、その質問は」
「いいから答えてっ//////w⊃⊃。どうなのっ?//////w⊃⊃」
どうして私がMr.ブシドーにこんな事訊かなきゃいけないのかとは思うけど、恥ずかしさを声と一緒にMr.ブシドーにぶつける。
「……付き合うわけねぇだろ」
「…そ…そうよね…w」
その返事はMr.ブシドーらしくて。
『大剣豪』しか見ていない、その事以外には目も向けなさそうなMr.ブシドーの答えに、安心した。
同時に気持ちも緩んで、肩に入ってた力が抜けた。
「なんだよ、その質問は」
「…………」
逆にMr.ブシドーからされた質問。
さっきも来たその質問の答えを、さっきは口に出す事を考えたけど。
やっぱり私とMr.ブシドーも仲間だから、もう隠し事はしない。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ