原作サイドパラレル─真章─

□始動
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「ビービ∨」
「、なに?、ナミさん」
「ちょっといらっしゃい∨」
「?」
夕飯のあと、サンジさんのお皿拭きの手伝いが済んで通路部屋のドアを開けたら、女部屋の前からナミさんに手招きされて。
先に部屋に入るように促されて、なんだろうと思いながら入ったら、ナミさんが閉めた戸板に鍵を掛けた。
「?。ナミさん?。どうして鍵なんか…」
「うん。ちょっとね♪」
階段から下りてきて、歩いてきたナミさん。
が…、
「w。な…ナミさん?w」
私の真ん前まで来て、まだ、胸がくっつき合うくらいにまで体を寄せてきたナミさんが、更に何だか楽しげにニヤニヤ笑ってる顔を、私の目の前まで寄せてきた。
「www。な…なに…?w、ナミさん…w」
随分楽しげなナミさんがなんだかちょっと怖くて、気持ちも体も引き気味に訊くと、ナミさんの口の端が更に引き上がった。
「ビビ、あんたゾロの事どう思う?」
「え?。Mr.ブシドー?」
「付き合ってみない?。あいつと♪」
「Σ!!?//////。なっなんで!!?//////。なんでMr.ブシドーと!!?///w」
どう思う?と言われながらきたMr.ブシドーの名前に首を傾げたら、更に来たナミさんの次の言葉に驚いて。
思わず大声を出しちゃった私とは真逆に、ナミさんはずっと変わらず楽しそうに私を見てる。
「あんたゾロの事嫌い?」
そしてまたMr.ブシドーの名前を出して、私に訊いてきた。
「きっ嫌いじゃないけどっ!w。なに!?w⊃⊃。なんで急にそんな事!!?w⊃⊃」
私にとってMr.ブシドーは仲間の一人。
でもそのMr.ブシドーと付き合うなんて考えた事もなくて。
そこに来たナミさんの今の伺いに、動揺して上手く頭が働かない。
「見てたら結構あんた達お似合いなのよ∨」
「ナッナミさんっ!!?//////w。何言ってっ!//////w⊃⊃」
「いいじゃない。あんたも女の子なんだから、恋愛くらいしないと♪。私あんたとゾロなら上手くいくって確信してるのよ∨」
「な…っ//////」
「ね?。考えてみなさいよあいつの事。男として∨」
「────///w」
楽しそうに、でもなんだか幸せそうに私を下から覗き見上げながら言ってくるナミさんに言葉が出なくて。
なんか畳みかけるみたいに、私が言葉を続ける前に言ってくるナミさんを困惑しながら見返す。
言われた事にも驚きがあって言葉が出てこないけど、その上にナミさんはちょっと強引な所があるから、何をどう言っても押し返されそうで。
「…………///w」
「ね、ちゃんと考えるのよ。なら私お風呂入ってくるから∨」
「あ…っ…w」
何も言えずにいる私に笑顔で念を押したナミさんが私から離れて、手を振りながら部屋を出ていこうとするナミさんを、でもなんだか止めるのが躊躇われた。

(……//…)
夜、寝られなくて。
ナミさんが変な事言うから、それが頭の中を占領して眠れなくて。
私が眠れなくなった原因を作ったナミさんは、私の前で安らいだ顔ですやすやと眠ってる。
(…………///)
起きて気分転換に夜風にでも当たりに行きたい。
でも甲板にはMr.ブシドーがいる。
日課のトレーニングに。
(………///…)

朝ご飯の時間。
(………//…w)
昨日一睡も出来なかった。
食欲もない。
なんか胸の所に何か詰まってるみたいで、頭の中はもやもやして。
(………///…w)
私の前の席に座るMr.ブシドーを見る。
変な気分に顔が上げられなくて、上目で。
(…………///w)
私の視線には気付かずに、魚に骨ごとかじり付いてるMr.ブシドー。
「………ん?」
(Σ//////w)
と、そのMr.ブシドーの目が急に私を見て、バッチリ視線が合ってしまった事に、顔に一気に熱が集まった。
「あ?。どうした?、ビビ。顔が赤いぞ?」
「Σえっ!?//////w」
「ん、どうしたビビちゃん。熱でもあるのか?⊃⊃。大丈夫か?⊃⊃」
ルフィさんの声にそっちを見たら、ルフィさんが私を見ていて。
その向こうから、両手にお皿を持ったサンジさんも心配そうに声を掛けてきた。
「なっなんでもないわよっ!!?//////⊃⊃。大丈夫っ!!//////⊃⊃」
両手のお皿をテーブルに置いたサンジさんがこっちに歩いてこようとする事に、思わず慌てて両手を振りながら立ち上がって否定した。
「熱があるんじゃないのか?。ビビ、ちょっと診せてみろ⊃⊃」
「グエー⊃」
隣に座ってたトニーくんがイスの上に上がって背伸びで手を伸ばしてきて、カルーも心配そうな表情で見てきて。
私は違う事で顔が熱いんだから、それを体調不良と思って心配されてる事に、申し訳なさまで混じってくる。
「ほっほんとになんでもないからっ!!//////⊃⊃。ち、ちょっとお腹の具合が悪いだけっ//////⊃⊃」
心配の空気と、Mr.ブシドーを含めたみんなの視線が注目してきている事になんか居たたまれなくなって、思わず嘘を言ってそのままキッチンから逃げ出した。
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