短編

□起きましては…
1ページ/2ページ


燈「ん…、朝…?」
外が明るくなって目が覚めた。
いつもより温かく感じるのは隣に艦長がいるから…、で…、
か、艦…長…。
艦長‼︎?
燈「ーーーーーっ!?」
俺は朝から声にならない悲鳴をあげてみたのだった。
じゃなくてっ‼︎
小「ん、あ、かり…?……………え…、」
はっとして振り返ってから気がついた。
燈「か、艦長‼︎なんで何も着てないんですか‼︎」
声を荒げてみるがそんなのきっと艦長だってあの様子じゃ把握なんざ出来てやしないだろう。
小「いやいやいや‼︎そう言う燈こそ‼︎」
燈「えっ‼︎」
不覚…、自分のこともすっかり忘れていた…。
ていうか、二人揃って服着てなくて、同じベッドで…、俺の下半身がいつもよりもちょっと怠くて…、それって、それってつまり…。
小「あー…、その、なんだ?燈。
すまん、大丈夫か?体、」
そういう、ことですよね…?
燈「あ、はい…だ、大丈夫…です。」
なんか、ものすごく柄にもないくらいドキドキして、
恥ずかしくて、でも、艦長が気にかけてくれてることがすごく嬉しくて…、
…!?
ちょーーーっとまて‼︎
なんだ?なんだよ、ドキドキしてる上に嬉しいって…なんだよ、
小「燈?どうした?体辛いか?」
体なんかよりずっと…、ずっと、
燈「…ころが、心が苦しい、です。」
艦長には、聞こえないと思う。
聞かせない。
小「燈。」
その目が、その声が、あなたの全てが。
小「おはよ。」
好き、かもです…、
燈「おはようございます、小町艦長。」



NEXT→おまけ&あとがきと言うなの言い訳。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ