短編

□晴れと僕とピエロと。
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薄暗い部屋のなか、普段光らせている紅い眼が膜を閉じる。
今日もまた、繰り広げる笑顔の仮面が剥がれる瞬間に顔を歪ませながら、膝の間に顔を埋めた。

いつの間にか笑顔ばかりを造るようになっていた。
気づいたらそうなってて、親に気持ち悪がれるどころか、僕自信さえも気持ち悪いって思うようになってた。
僕の存在意義を誰か100文字以内で答えてくれないかな??
そう言ったって、答案は全員白紙のプレゼントだろう。
笑顔は全て偽物で
涙だけが本物で
こんな僕の心をのぞきこめる人なんて、"あの子"しかいないわけで。
嗚呼、笑いが止まらない
嗚呼、なにも考えたくない
理不尽に構成された脳内環境は化け物じみた怪物になってしまった
所詮 目を凝らして聞く君も 所詮他人事
ほんとは気づけないくせに
人のせいにした 化け物 それも嘘?
どうせ 僕は悠長に 明日も作った嘘でキャンパスに絵の具をぶちまけるんだろう
怪物のよだれがおさまらない 世界を欺いてでも 僕は笑おうか
ならば今日も演じて見せよう、"最高の嘘"を君に

そういって 紅い眼は 動き出した
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