milacle
□case1,始まり
2ページ/2ページ
小高「また……会えるよね…………?」
朝田「当たり前だろ?」
そう言って朝田は微かに表情を和らげ、薫の頭を撫でる。
その行動に笑顔で応える薫。
荒瀬「いいなぁ……おい、76キロ!!オレにもしてくれぇ〜」
朝田は凄い表情で荒瀬を睨む。
朝田「野良猫はさっさと帰って寝ろ」
伊集院「相変わらず朝田先生はキツいですね」
そんな微笑ましい会話が続くこと15分。
朝田「そろそろ行かないと」
加藤「元気でね」
朝田「あぁ」
朝田はきびすを返し、明真に背を向けた。
里原「朝田先生!!」
そう言ってオペ看の里原ミキは、朝田に何かを投げた。
それをキャッチした朝田の手には、星が描かれたストラップが5つ繋がれていた。
龍のぬいぐるみの首に掛けられていたものだ。
里原「御守り。忘れてるよ」
伊集院「今度は、どこへ行くんですか?」
朝田「さぁな……ただ、どこかでやってるよ」
そう朝田は言い残し、振り返ることなく去っていった。