救命医と胸部心臓外科医と脳外科医と小児外科医と…
□Kalute 8,出逢い〜進藤side 〜
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医者全てが白衣を着ているわけではない。
青色や緑色の術着っぽい袖の短い服を着た人が救命医だろうか。
ICU を中心にあちこち走り回っていた。
その中の1人に進藤は声を掛ける。
進藤「あの、こちらの医局長はいらっしゃいますか?」
「君は……?」
進藤「今日から正式に東都大学附属病院高度救命センターに救命医として勤務することになりました進藤一生です」
「君か……上から話は聞いてるよ。こっち着いてきて」
そうして、進藤は医局に案内された。
医局には数人の人がデスクに潰れるようにしていた。
「局長!!!!」
その声に、寝ていた人たちは飛び起きた。
そして、進藤に気付いて口を開いた。
「誰ですか?」
「今日から正式に東都大学附属病院高度救命センターに配属になった進藤一生君だ。相当優秀な若手だからあまりイジメないでやってくれ」
「初めまして、僕は医局長の小田切です。こっちは君の先輩の馬場先生」
「よろしくね」
進藤「こちらこそ」
握手をかわす進藤たち。
その時、タイミングがいいのか悪いのか医局のホットコールが鳴った。
反射的にそれを取る医局長。
小田急「はい、こちら東都大学附属病院高度救命センター」
こうして、新しい1日が始まった。