milacle
□case4,悲報
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瀕死の重症を負った朝田先生は、直ぐ様1番近い病院に運ばれた。
その病院にはその国1番の医療設備が揃っており、拠点だった。
そのため、軍によって厳重に警備されていたのだ。
着ていた白衣は全体が真っ赤な血の色に染まっており、脈・呼吸・血圧・意識共に最重症だった。
懸命の処置を受けるも、どんどんバイタルは低下していく。
出血も止まらず、輸血を直接手で押し込んでも血圧は一更に戻らない。
そして、無情にも警告音が響き渡る。
誰もが、朝田先生の死を考えて体が震えた。
その頃、明真大学附属病院では…………
胸部心臓外科医局
ちょうど手が空いたため、メンバーたちは医局で軽いを食事を取っていた。
いつものように、食事の際にテレビをつけていた。
それは毎日の習慣だった。
しかし、テレビをつけてからしばらくして、あのことを聞いてしまうなんて…………
「今入ってきたニュースです。現地時間の正午頃、中東に渡って派遣されていたMSAP の医師団がテロリストの攻撃を受け、5人が軽症、2人が重症、1人が意識不明の重体です」
藤吉「朝田が行ってる地域だよな……」
伊集院「大丈夫かな……?」
「なお日本大使館が確認したところ、重体となっているのは朝田龍太郎ということです。また情報が入り次第お伝えします」
小高「いやぁぁぁ!!!!」
荒瀬「75キロ…………」
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涙が静まり返った医局に悲しい音を響き渡らせる。
そして、その日のうちに大学内はもちろん、日本中に朝田の悲報が知れ渡ったのだった。