100hit記念小説〜哀歌・龍の血と遺志〜

□episode 9,父親を知る時
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それから、母子は病院が用意してくれた家に移り住み、NYで新しい生活を始めた。





真希はNY病院で医師として働き、生は近くの現地の学校に通い始めた。





最初はいきなり異国に来て大丈夫だろうか?と心配していたけど、それは無用といわんばかりに見事に順応していた。





母子は朝田の姓を名乗っていた。





その朝田生は、まるでミニ朝田龍太郎を見ているようだった。





息子は学校でも人気者で、成績も飛び級できるくらいに非常に優秀だった。





曲がったことが大っ嫌いで正義感が強く、医学に幼い子供には似合わないくらいに興味を持っていた。






やっぱり、龍ちゃんの子は龍なんだね…………





真希はそう思った。
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