100hit記念小説〜哀歌・龍の血と遺志〜
□episode1,体調不良
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明真で野口教授に逆らって患者を診察したため、朝田先生たちは北洋に飛ばされた。
そして赴任初日、朝田先生、伊集院先生、藤吉先生は、北洋病院の屋上で院長と出会う。
一瞬、こんな年になっても医局で働かされているやつかと思った。
と、葬儀の際、メンバーから聞いた。
だけど、医療に関係する思想は朝田先生と共感するところがあり、ここで最高のチームをつくると聞いた時も、あまり顔に驚いた表情は出さなかった。
だけど、その後朝田先生がふと口にした言葉に、空気の流れが一瞬止まった気がした。
オレには時間がない。
ただそれだけの言葉だったけど、すでにその時朝田先生は自分の体に何が起こっているのか気付いていたんだろう。
その時に気付いていたら……
と、今でも悔やむことがある。
それから北洋でたくさんの仲間と出会い、チームを作り数々の手術を成功させてきた。
その結果、明真の野口教授を朝田先生が新たに作りあげたチームがオペを行い、臓器移植手術も成功させ、野口教授を失脚させた。
朝田先生は、明真に戻って来た。
これからまた、新旧入り混じったチームドラゴンが活躍する、と誰もが思っていた。
あの時までは…………