龍の愛した女性〜ヒト〜
□case5
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なんか今日は急展開過ぎる……
どんなきっかけであれ、あの朝田先生と言葉を交わしたばかりか、あのもはや伝説となっているチームドラゴンのメンバーに紹介されるなんて……
朝田先生の噂は聞いていた。
非常に個性的で強力なリーダーシップと天才的な技術。
医療に関しての情熱は、時に劇薬になるほどの。
つまり、朝田龍太郎=危険人物
となる。いい方向にも悪い方向にも。
そんなことを考えていると、朝田先生の声で現実に引き戻される。
朝田「あのな、真中。何も覚えてないわけ?」
真中「……何のことでしょう?」
朝田先生はため息をついた。
朝田「真中、お前ホント覚えてないんだな。あの夜子供が亡くなった時のこと……」
何言ってんの……
私と朝田先生の接点なんて、今日以外には何も…………
??
あの時……
夜……
子供……
亡くなった……
!!!!!!!!!!!!!!
私の顔を見て、朝田先生は僅かに口角を上げる。
朝田「やっと思い出したみたいだな」
そう。私と朝田先生は、今日が初めてではなかった。
あの時、すでに私と朝田先生は……