救命医と胸部心臓外科医と脳外科医と小児外科医と…
□Karute3,一方…
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一方、指導医の堀田についた進藤と西條は……
堀田「それにしてもビックリしたよ!!まだ初期研修医だというのに、もう専修科を決めているなんて……どうしてその科にしたんだい?」
朝田と南方の方とは逆に、こちらの方は堅苦しくなく、多少柔軟な性格のようだ。
かといって、むこうがムチならこちらは飴というわけでもないのだが……
進藤「俺が中学生の時、母が事故で大怪我をしたんです。病院に運ばれて、初療室で救命医たちが一生懸命治療しているのを見て、俺もそうなりたいなぁ、と思ったのがきっかけです」
西條「僕は、生後すぐに心臓の大血管転位症の手術を受けたんです。その時僕をオペしてくれたのが小児外科のすごい先生で、僕もそうなりたいと思ったんです」
堀田「きっかけはわかったけど、どっちも内科とかと比べて非常に大変なことはわかってるんだよね?どうしてわざわざそんなところに行くんだい?」
進藤「ただただ、目の前の患者の命を救うことに全力を尽くす。それが真の医者の姿だと思うからです」
西條「もちろん、小児外科は儲からないし訴訟も多いことはわかっています。でも、僕は子供1人を助けることはその先に繋がる人全ても救うことだと考えています」
堀田「君たちは立派だねぇ〜わかっててあえてそういう道に進むことに感心するよ」
一方のこちらは、厳しくも和やかな雰囲気で始まった。