救命医と胸部心臓外科医と脳外科医と小児外科医と…
□Karute1,最初の研修先
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春風が心地良く吹くある日、彼らは研修先である東都大学付属病院へと向かった。
南方「ここか…」
朝田「…白い巨塔だな…」
進藤「悪の大王が住んでそうだな」
西條「ホントにいそう!!」
そんなことを話しながら、4人は病院の自動ドアをくぐった。
(ナースステーション)
看護士A「またこの憂鬱な季節が来ましたね…」
看護士B「使いものになればいいけど…どんな人が来るの?」
看護士C「えぇっと……研修医4人で全員男性で…………!?」
看護士A「どうしたの?」
看護士C「主席で卒業した4人だって!!」
看護士B「うわぁ〜扱いにくそう……」
看護士長「こら、あなたたち。仕事に戻りなさい!!」
そう噂されているとはつゆ知らず、4人は最初の研修先である科の医局へと向かった。
(総合内科医局)
扉を開けると、まだ誰もいなかった。
たくさんのパソコンが机の上にあり、多くの書類が散乱していた。
壁に掛けられたホワイトボードには、手術や患者の入退院の予定などがびっしり書き込まれていた。
その隣には、大きい白いテーブルが置いてあり、たくさんの椅子が添えられていた。
進藤「オレたちを入れて10人ってとこだな」
その奥にはロッカールームがあり、すでに彼らのも用意されていた。
それぞれの前で白衣に着替え、名札を付け、ボールペンやメモ帳、携帯ライトなどをポケットに入れた。
振り返ってもまだ誰も来ていなかったようなので、彼らは机の上にあった雑誌をめくりながら何やら話し込んでいた。
ちょうどその時、医局のドアが開く音がした。
堀田「そういえば今日でしたね、研修医が来るの」
斎藤「あぁ。使いものになればいいが……」
斎藤「誰だ?アイツら……」
堀田「みない顔ですね……」
その2人は、目の前に驚愕の光景を見ることになる。