贈り物
□手料理
2ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
「…どういうことっすか？」
「そのままの意味だ
クリアの手料理は食いなれてないとヤバい」
「美味すぎてですか？」
「察しろ…」
「…………。」
「えっ…と大佐この間…っていうか毎年バレンタイン手作り貰ってますよね？」
「…というかヒューズ中佐もですよね…」
「最近はちゃんと作れるようになってきたが昔はやばかったぞ
主に過程が」
「？」
「士官学校を卒業してすぐにそういう機会があってな…」
「作ってもらったんですか？」
「ああ…
いろいろ作ってくれたが一番はカレーかな…」
「カレーってどう失敗するんですか？」
「甘かった」
「は？甘口だったんすか？」
「いや、カレーにあるまじき甘さだった」
「…今すごくベタかつヤバい想像ができたのですが…」
「恐らくあっている
…あいつ、カレー粉の代わりにチョコレート入れたんだ」
「甘っ!!」
「わざとではないらしいが驚いた」
「わざとだったらかなり悪質ですよ…」
「あとは…」
「まだあるんですか!?」
「あぁ、
・大さじと小さじを間違える
・皿を割る
・手を切る
・砂糖と塩を間違える
・むしろ砂糖や塩どころではなく乾燥剤いれようとしてた
くらいだな」
「最後のひとつ気がついてよかったですね…」
「危うく死ぬところだったぞ」
「何て言うかクリアって…」
「まぁ、よく言えばドジっ娘だな（そこがかなり可愛いんだよな)」
「（わー、大佐にやけてる)」
「（無表情のつもりなんでしょうか…)」
「（幸せそうですね!!)」
「（あー…まぁそうだな)」
「なにか言ったか？
まぁいい
とりあえずクリアの手料理はやめておけ」
「はーい（（（（嫉妬？））））」
「楽しそうな話ですね
私も混ぜてもらえますか？」
「「「「中尉!?」」」」
「中尉…君はいつからそこにいたんだ？」
「そうですね…
『甘っ!!』くらいからでした」
「…なるほど…」
「さて？仕事も忘れてしまうほど楽しいお話だったのですよね？
私にも話していただけませんか？」
「すみません、本当に反省しています
だから銃口をこっちに向けないでくれ中尉
何故私だけを狙うんだ!!」
「貴方が一番仕事を溜めているからですよ？体に風穴を開けたくないのなら仕事をしてください」
「アイマム…」
「（こういう展開多くないですか？)」
「（大佐も学習すりゃいいのに）」
「貴方たちもよ」
「はいっ!!」
「（（（（（クリアの手料理よりやっぱりこの人が一番ヤバい…））））」