贈り物

□たまにはのんびりと
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…ふむ、これは一体どういう状況なんだ
とりあえず整理してみよう

いつ:休日の昼間
どこで:カフェのオープンテラス
誰と:クリア
何をしてるか:銃を突きつけられて手をあげている
何故:そんなもの私が聞きたい

結論:何をどうしろと言うんだ

確か私達は最近できたこのカフェで食事をして今は話をしながらコーヒーを飲んでいたな
あぁそうだ
コーヒーのおかわりを頼もうとしたらいきなり銃声が聞こえて今に至るんだ

…仮にも大佐と少将だぞ
情けない…

「おい、お前ら!!軍に伝えろ「人質を返してほしかったら『赤の団』のリーダーを解放しろ」とな!!」

…目の前にいるぞ二人
それにしても『赤の団』か
この間クリアが壊滅させたグループだな
それにしても以外と気づかれないものだな

「え〜と…人質って私達のこと?」

「当たり前だ!!」

のんびりと言うクリアと対照的に男が叫ぶ
余裕が全くないな

それにしても私達はどうすればいいんだ
いやマジで

「人質を返してもらえないかしら?」

おお、巡回中だった軍人が二人来た…って…

「「「「あ」」」」

「知り合いか!?」

見事に四人分の声がかさなり、テロリストが聞く

知り合いか?そりゃもうほぼ毎日顔を会わせているよ
…はぁ…
よりによってこの二人か…

「…ホークアイ中尉…」

「ちょっと待って、言いたいことはわかっているわ、ハボック少尉」

口をぽかんとあけているハボックと眉間をおさえる中尉
ついでにクリアはいたずらがばれた子供のような表情をしている

「中尉と少尉?もっと階級の高いやつ呼んでこい!!」

「例えば?」

「そりゃロイ・マスタングとかクリア・ブロッサムとか言うやつだろ」

「「「「………………」」」」

中尉はハボックと、私はクリアと顔を見合わせる
…ヤバい、吹き出しそうだ

「…えーと…1つ質問いいっすか?」

「なんだ」

「本当にその二人でいいんすか?あの二人、鬼みたいに強いっすよ?」

「構うものか
こっちには人質がいるんだ!!」

「…確かにそうだね
でも、あなた達運が無さすぎるよ」

「…は?何いって…」

「こういうこ…とっ!!」

「がふぁっ!!」

クリアが真後ろで銃を突きつけていた男の腹に肘鉄を打ち込む
腹を押さえてうずくまる男に少し同情するな

「…てめぇっ!!」

「させるか」

私の後ろにいたやつがクリアを撃とうとしたから顔面に裏拳を叩き込む

結構本気でやったのにすぐに二人が起き上がる
だが…

「動かないで
逆らったらどうなるか…わかるわよね?」

「「………」」

見ると中尉とハボックは銃を構えていた
流石私の部下だ

「くそっ!!俺達にこんなことして…」ドンッ

「動くなと言ったはずよ?次は当てるわ」

「「はいっ!!」」

…流石私の副官だ…






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