長編

□コンビ誕生。
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感覚を研ぎ澄ませ

ボール ブロッカー スパイカー

あらゆる動きを 見逃すな

完璧なタイミングで 日向の 

最高打点を


捉える!!





影山君のトスは 凄まじい勢いで
精度を増して行った

セッターとしての本領発揮だなあ


日向くんはすごく喜んでいる

影山君のトスを 取り戻してくれた

感謝してもしきれないよ


「そう何本も抜かせるかよ!」
月島くんが叫んだ


月島くん…本気出したのかな

でも影山くんのトスは
田中さんに挙げられた

1セットを先にとったのは日向くんのチーム


その後も試合は続いていき
第2セットも日向くんのチームが勝った


お疲れ様 その一言が言いたくて
すぐさま向かっていった


「お疲れ様 すごかったよ」

「名無しちゃん!見てくれた!?俺のスパイク!」
「うん、すごくかっこよかったよ」

笑顔で答えると日向くんは 顔を赤くした

え…なんかまずいことでも…
「ああああ、ありがとう!!お、俺!これからも頑張るから!」
「うん!応援するからね」
日向君と喋っていると
なんだか怖い視線を感じたので
後ろを振り返ってみると
眉間にしわを寄せた 影山君が


「…」
「か、影山くんもお疲れ様」
「…ちゃんと見たか、俺のトス」
視線を僅かに逸らしながら問う影山君

「もちろん すごく綺麗だったよ
また見れて 嬉しかった」

大好きな影山くんのトス
寸分の狂いもないトス
またこの目で 見れたから

「…あっ、当たり前だ!!」
彼は日向君と一緒に
月島くんと山口君の
元へ行った


「名無し」
私を呼ぶのは 先輩マネージャーの
清水潔子先輩

美人で大人っぽい 素敵な先輩

名前で呼んでいいと言われたときは
ホントびっくりした

もったいないですよ…

「荷物、一緒に取りにいてもらってもいい?」

「はい!行きます」

潔子先輩の頼みだもの 断るわけがない
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