人間審査(旧)
□第6審
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「君は『神』を信じるかい?」
「…………」
「じゃあ、質問を変えよう。君は『神』が居ると思うかい?」
「信じませんし、居るとも思いません」
「それは何故?」
「『神』なんて、弱い人間の言い出した戯言に過ぎません」
「なるほど──君は正しいようで、大きく間違っている」
「どういうことでしょうか?」
「我らは人間ではない。そうだろう?」
「はい──」
「我らはレベル11。人間を超えた存在『超人間(オーバー)』、すなわち、『神』なのだよ」
「…………」
「君、今『あ、こいつ、厨二だ』とか思っただろ?」
「────っ!」
「はぁ、図星か……」
「──あの、では、『非人間(エラー)』たる者たちも『神』なのでしょうか?」
「我らとそのような下衆どもを一緒にするな。──『非人間(エラー)』は人間になれなかった者だ。下等生物である人間にすらなれなかった者だ。それなのに、否、それ故に、能力(ちから)を有している。──そうだな、我らが『神』ならば、奴らは『魔神』といったところか……」
「『魔神』ですか……」
「我々の計画に邪魔な存在であることには、変わりない。引き続き『零狩』を行え」
「承知しております」
「そういえば──君、何カップ?」
「は、はい??」
「胸のサイズだよ。答えてくれるだけで良いさ」
「変態」
「釣れないなぁ……」
ストレートに『変態』と言われると、この我でも流石に傷付くよ、火炎姫(クイーン)。