人間審査(旧)
□第6審
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ブルル、ブルル──
ケータイが鳴った。
メールだ。
未登録者からのようだ。
「誰からだろう?」
しかも、一斉送信である。全て未登録者であることは、言わずもがな──
『召集命令』
という、四文字だけだった。
「『招集命令』って何処にだよ!ってか、お前誰だよ!?」
【おい、お前そんなキャラだったか?】
「虚偽のキャラがうつったんだよ」
【お俺のキャラって、そんな感じなのか?】
などと、虚偽は頭の中に直接文句を吐き出してくるが、僕はそれを無視して、歩き出し、こう言った。
「とりあえず、ギルドに戻るか」
と。