テニプリBL

□あの時から…
2ページ/5ページ

二ヶ月前…―――――

















その日は休みでリョーマは家でゆったりしていた。しかし、階段の下から母の声が聞こえたので、「何?」と声をかけると「買い物行ってきてくれる?」と…。

めんどくさいがしょうがなく「行ってきます」と言って近くのスーパーまで。そこまでは良かった。
帰り道、事件は起きた。
捕まったのだ。
男、3人組に…。


「ねー。オレらと遊ばなーい??」

「そうそう。キミとっても可愛いじゃん。」


絡んできたのだ。ただ、リョーマにとってこんなのは怖くない。いつもこと。


「やだ。忙しいからどいてくれない??」


リョーマは睨みながらそう言った。だいたいこの後は…。


「オレら本当にヒマなんだよね。」

「あいにく通すわけにはいかないなぁ。」


食いついて来るのもいつもこと。だから、鬱陶しくてリョーマは目の前に立っていた男の腹を飛び蹴り。もちろんその男は吹っ飛んだ。
リョーマはその隙に抜けだそうと思ったがそうはいかなかった。もう二人の男がリョーマの腕を両方から掴む。


「はなっ…せっ…!!」

「あいつをぶっ飛ばしといてそれはないだろ!」

「ちょっとだけ付き合ってもらうだけだから!」


二人の男はニタニタ笑いながらリョーマの太股をなでたり、首に指を這わせたりと…。


「やめ…っ…ろっ…//!!」


そんな抵抗をしたところでやめるわけもなく。腕を振りほどこうとしても、男と女じゃ格差がありすぎてびくともしない。
ましてや蹴ろうとしても太股を触られたままで、足があがらない。
けれど、男達の手は進んでいく。ついには履いていたジャージの中に手が入り込み、股までたどり着いた手はそこにある布を指で触っていく。
一人の男の手は布の中まで入り込んでいて、リョーマは気持ち悪くて、溜めていた涙を流し出す。


「やめっ…たす…けてっ!!」


声も出ない。もう、無理だと思っていた時…


「貴様ら何をしている。」


リョーマは思わず驚いた。何とも聞いたことのある。いや、毎日聞いている声だったから…。






次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ