守り人

□標的:4
1ページ/4ページ

ツナに自分がマフィアに関係があるとばれてから紫姫はどこか穏やかな生活を送っていた。

紫姫が家で勉強を終えて背骨を伸ばしていると、


光「お疲れ様主。頑張った主にはこれをあげるね」


光忠が紫姫の前に置いたのは葛餅だった。


「ありがとう光忠、おいしそうね」
光「今日のは一段とうまくいってね、感想聞かせて欲しいな」
「分かったわ」


光忠は紫姫の隣に正座で座り感想を求めた。
紫姫は1口食べた。


「んッ…とてもおいしいわ。
ありがとう光忠」
光「口に合ったようでよかったよ。
まだあるからおかわり欲しかったら言ってね」


光忠はキッチンに戻っていった。
紫姫はもう1口食べ休憩をしていると、


狐「主様!お客様がお見えになりましたよぅ!」
「?お客?」


鳴狐のお供の狐が振り返ると鳴狐がいて、鳴狐の腕の中には、


リ「ちゃおッス」
「リボーン」


リボーンが抱っこされていた。


「どうしたの?」
リ「ちょっと頼みたいことがあってな」
「頼みたいこと?」


リボーンは紫姫の腕の中に移動すると紫姫を見上げた。
すると、


光「あれ?お客様が来てたのかい?」
「光忠、悪いんだけどリボーンの分の葛餅とお茶を出してくれる?」
光「OK!任せてよ。
鳴狐君もいるかい?」
狐「私めも欲しいです!」
鳴「(コクッ)」
光「それじゃあ持ってくるよ」


光忠は人数分の葛餅とお茶を用意するためにキッチンに戻った。


光「はい、どうぞ」
リ「悪いな」
狐「これはおいしそうですね!!」
鳴「うん…」


光忠が持ってくるとリボーンと鳴狐とお供の狐は食べ始めた。


リ「こいつらが六条家10代目当主に使える刀剣男士たちか」
「えぇ。みんなとても頼もしいわ」
リ「そのようだな」


紫姫は誇らしげに一番近くにいた鳴狐の頭を撫でた。


リ「にしてもそれがお前の本来の姿か」
「驚いたでしょ?」


紫姫は頭から耳もだし、9本の尾も隠していなかった。


リ「いや、綺麗だぞ」
「!…ありがとう」


紫姫は少し照れながら礼を言った。


「それで?頼みって何?」
リ「明日1日、ツナと一緒に居てくれ」
「?それはもちろん構わないけど…
何たくらんでるのよ」
リ「あいつとあいつのファミリーのためだぞ。
それと、あんときの少年を借りたいぞ」
「少年?薬研のこと?」


紫姫が尋ねると、


薬「呼んだか大将?」


白衣を着て眼鏡を付けた薬研が紫姫の部屋に来た。


「なんだかよく分からないけど、明日はリボーンの手伝いをしてくれるかしら?」
薬「リボーンの旦那のか?
そいつは構わねぇけどよ、大将の護衛はどうすんだ?」
「私はそこまで弱くないし大丈夫よ」
薬「そうかぁ?ならいいぜ」
「と、言うことよリボーン」
リ「助かるぞ」


この時リボーンは何かをたくらんでるかのような笑みを浮かべたのを紫姫たちは知らない。





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ