守り人

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日本某所


名前の通り平和で変哲もない町、並盛がある。
そしてその町には何をしてもダメダメな少年がいた。

少年の名前は沢田綱吉という。

通称、ツナは並盛中学に通っている。
そんなある日の放課後、ツナは並中のプールにいた。


ツ「はぁ…今日もダメダメな1日だったなぁ」


溜息をついたツナは手に持ったモップで掃除を始めた。
本来なら他にもいたがすべてツナに押し付けられたのだ。
ツナが嫌々やっていると、


「何してるの綱吉」
ツ「!!」


綺麗な声が響いた。
声がしたほうを見るとそこには濃い紫色の長い髪をした美少女がいた。
ツナは美少女を見るとばつが悪そうな表情を向けた。


ツ「し、紫姫」


少女、紫姫はツナの隣まで来た。


「綱吉1人なの?他の人は?」
ツ「…見て分かるだろ?パシられてるんだよ」
「…はぁ」


紫姫は溜息をつくと落ちてるモップを手に取った。


「私も手伝うから早く帰りましょう?」
ツ「う、うん」


2人で掃除をしていると道路の方から楽しそうな声が聞こえた。
声のしたほうを見るとそこには並中のアイドルこと笹川京子が友達と楽しそうにしていた。
京子を見たツナは顔を赤くした。


「(そういえば綱吉って笹川さんが好きなんだっけ…)」


紫姫がツナを見ているとツナはモップをその場に置き荷物を持った。


「綱吉?掃除は?」
ツ「どうせ他の人たちもサボってるんだしいいよ」


それだけいうとツナはプールを後にした。
ツナの背中を見送ると紫姫はそのまま掃除を再開した。
すると、


?「大将は帰らねぇのか?」


紫姫の懐から声が聞こえた。
そして紫姫の懐から光が出てきた。
その光は人の形となりやがて少年が現れた。


?「何してんだたーいしょ」
「薬研」


少年、薬研藤四郎は笑うとその場に落ちてるモップを手に取った。


「掃除中よ」
薬「掃除ねぇ…俺っちも手伝うぜ」
「ありがとう」


そのまま2人で掃除をしたのだった。





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