蒼き薔薇が散る時

□その執事 反抗
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セバスチャンの胸から出てきた血は次々と劇場になって行った。

グ「さぁ、ドラマティックな走馬灯を…」

グレルが期待しながら待っていると、

『ほっほっほっほっほっほっほっ』

グ「………」

いきなり田中さんが現れた。
それに続いて泣いているフィニにメイリン、爆発した後のバルドが映っていた。

グ「ちょっ…ちょっちょっ…ちょっと!!
なんなのヨコイツらあああッ」
和「おー…まぁ、そんなもんだよな」
「??」

走馬灯劇場の見えない時雨達は?を浮かべていた。

セ「ここ一年程はそればかりの毎日でしたからねぇ…

セバスチャンが血を押さえながら笑っていた。

グ「こんな凡人共に興味なにのよ!
もっとオイシイトコ見せなさいよッ」
セ「残念ですが、ここから先は有料です」

セバスチャンはグレルの後ろに回り込むとグレルに目がけて回し蹴りをした。
グレルは避けるとセバスチャンと距離を取った。

セ「嗚呼…また服がボロボロになってしまった…
肩くらいなら繕えばまだ着られると思っていたんですが…コレはもう駄目ですねぇ」
グ「こんな時に服の心配なんて余裕じゃない。
傷が浅かったのかしら」

グレルは鎌にスイッチを再び入れると構えた。

グ「でも身だしなみに気を遣う男って好きよセバスちゃん!」

セバスチャンは息は吐くと上着を脱いだ。

セ「この方法だけは使いたくなかったのですが…仕方ありません」

セバスチャンの目も本気になった。

グ「ンフッ…ようやくアタシに本気になってくれるのね?」

二人の間に静寂が訪れた。

グ「次の一撃で終劇にしましょうかセバスちゃん。
この世にさよならを、あの世で結ばれまショ?
セバスちゃん!!」

2人は一斉に走り出した。
そして一気に勝負がついた。
結果…









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