蒼き薔薇が散る時
□その執事 酔狂
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和「「医学・解剖学に精通する者」
「事件発覚前夜にアリバイのない者」そして
「秘密結社や黒魔術に関わりのある者」
この条件をすべて満たしているのはただ1人、
ドルイット子爵アレイスト・チェンバー様だけです」
他のメンバーはお茶を飲みながら和成の話を聞いている。
和「医大は卒業しているが病院の勤務や開業はしておらず、社交期には何度か自宅でパーティーを催しています。
…がどうやら裏では彼と親しい者だけが参加できる秘密のパーティーが催されているという話です」
マ「ドルイット子爵か…
そういえば黒魔術みたいなのにハマってるって噂は聞いたことあるわね」
劉「つまりその「裏パーティー」で儀式的なことが行われていて娼婦達が供物にされている疑いがあるってことか」
和「はい。
そして本日も19時よりドルイット子爵邸でパーティーが行われるようです」
セ「となると、もうすぐ社交期も終わる今が潜り込む最後のチャンスという事ですね」
話が終わるとシエルはマダム・レッドを見た。
シ「マダム・レッド、そういうわけだ。
なんとかなるか」
するとマダム・レッドは笑った。
マ「舐めないでくれるかしら?
私結構モテるのよ。招待の1つや2つどうにでもしてあげるわ」
シ「決まりだな。
なんとしてもその「裏パーティー」に潜り込むんだ。
ファントムハイヴの名は一切出さないこと。
取り逃がすことになりかねん」
シエルの目は真剣そのものだ。
シ「チャンスは一度きりだ!」
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