短編

□花見
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春休みも近くなってきたこの季節、町を彩っているのは桜だけだった。

菜「わぁ〜!!桜綺麗だね♪」
「そうね」

なんて2人が教室から校庭の桜を見ていると、

高「なーに見てんだ?」
菜「あ、和成に真ちゃん」
緑「桜か」
「えぇ」

高尾と緑間が来た。

菜「綺麗だなぁ…」
高「お前毎年そうだよな」
菜「何が?」
高「桜が咲く度に綺麗、綺麗って」
菜「だって綺麗なんだもん!!」

と2人がワイワイ話している隣では紫宛と緑間が話している。

「そういえば、そろそろあれがあるわね」
緑「そうだな」

あれ、という単語に盛り上がっていた菜穂と高尾が反応した。

菜「ねぇねぇ!!あれって何?」
「あぁ…」

紫宛は外を見た。
紫宛が言おうとしたところを緑間が言った。

緑「毎年桜が咲くと紫宛の家と俺の家で花見に行くんだ」
菜「へぇー!!いいなぁ!!」

菜穂は身を乗り出して目をキラキラさせていた。
すると高尾が何かを閃いたように言った。

高「ならさ!俺らも花見しねぇ?」
緑「何?」
菜「それすっごくいい!!
やろっ、紫宛ちゃん♪」

菜穂が紫宛に笑いかけると紫宛も笑った。

「そうね、やりましょうか」


こうして花見をすることになった。


高「も・ち・ろ・ん〜
弁当はしおちゃんと菜穂が作ってくれるよな?」

高尾は紫宛と菜穂を交互に見ながらニヤニヤしながら言った。

菜「ぅえ!?
そ、それは〜」
高「安心しろって♪
お前のは期待してねぇよ♪」
菜「ひっど!?何それ!!」

と口喧嘩が勃発しそうだった。
そこに紫宛が案を言った。

「なら、高尾君と真太郎には場所取りをしてもらおうかしら」
緑「なっ!?」
高「えっ!?」

その発言に緑間と高尾は驚いた。

菜「それいいね♪」
「じゃあお弁当は私と菜穂が、場所取りは高尾君と真太郎が。
いいわね?」
菜「意義無し♪」
緑「まぁ…仕方ないか」
高「ちぇっ」

それぞれが準備を始めたのだった。





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